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周極星 の商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2020/01/23

★4.5(3.33)2006年5月発行。日本人と中国人ハーフである織田一輝と胡夏琳(シャーリーン)、それと通訳の森下未亜に銀行員の倉津謙介。結構久しぶりに読んだ経済小説。そこには三角関係があり、中国でのビッグビジネスで騙し騙されの世界がある。女性の著者が書くからか、女性の描写が素...

★4.5(3.33)2006年5月発行。日本人と中国人ハーフである織田一輝と胡夏琳(シャーリーン)、それと通訳の森下未亜に銀行員の倉津謙介。結構久しぶりに読んだ経済小説。そこには三角関係があり、中国でのビッグビジネスで騙し騙されの世界がある。女性の著者が書くからか、女性の描写が素晴らしい。読んでいるだけで、ステキな女性像が想像できるという男心をくすぐるような小説。一方、ビジネスの話の展開も早く、手に汗握る。なのに最後のオチがちょっともったいないなぁという感じですね。結構上海のことは調べ尽くされてますね。

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2018/08/05

2018.08.05 全てあるあると思いながら読んでたけど、ハラハラ、ドキドキもあって躍動の中国!が上手く表現されている感じがした。幸田さんの写真を今日、初めて見て、「えっ〜!この人なの!」驚きました。もう少し読み続けます。

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2015/03/12

周極星――沈まない星として、中国の経済や、中国そのものに魅了されていく人々。 車のローンの証券化についてや、日本と中国のダブルアイデンティティをもつ者の物語になっているが、以前の中国の日本企業に対するデモ映像を思い出して嫌な気分になった。

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2014/08/19

一言でいうと、「エンターテイメント」 はらはらどきどきの展開。 その舞台が上海と東京の「市場」ってところが 面白いのだけど。 人間関係の部分で伏線の回収不足なところが気になる。 主だった登場人物が複数いる分、どれも中途半端になっている感は否めない。

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2018/03/10

中国の描写が なぜか 日本みたいなんですね。 読みながら ずいぶんと 違和感があり それに 作家としての 中国のイメージが ビビットじゃない。 上海の表面を 上滑りしている。 自動車産業の中国の状態が あまり理解されていない。 中国で外資として進出する場合は 50%は 中国資本...

中国の描写が なぜか 日本みたいなんですね。 読みながら ずいぶんと 違和感があり それに 作家としての 中国のイメージが ビビットじゃない。 上海の表面を 上滑りしている。 自動車産業の中国の状態が あまり理解されていない。 中国で外資として進出する場合は 50%は 中国資本でなくてはならないこと。 そして 外資は 1社で 中国企業2社まで合弁ができる。  トヨタは 一汽と広州 日産は 東風 ホンダは 東風と広州 三菱は 広州 マツダは 一汽と長安 スズキは 長安 中国企業2社と合弁した場合は同じ車種を両方で作ることは出来ず 車種を分ける必要があり、 例えばVWは「POLOは上海」、「GOLFは一汽」で、 トヨタも「カローラ、クラウンは一汽」、「ヤリス、カムリは広州」となる。 グローバル自動車(アメリカ資本)と南風汽車との提携 日本の銀行の昭和五洋銀行 上海支店長・・・倉津謙介 26歳の 中国育ちの ファンドの社長・・・織田一輝 日本の大会社の会長の中国の私生児・・・胡夏琳  投資会社とコンパニオンの会社を経営 自動車ローンの証券とすることで 知名度を高める。 織田一輝と胡夏琳は 同じような提案を 倉津にする。 しかし、織田一輝は グローバル自動車に 知的所有権まで 提供して 独占的な契約を結ぼうとする・・・それが 看板が ほしいからと 説明されるが・・・・360億円も運用しているにもかかわらず稚拙である。 いくらグローバル自動車がシェアー率を握っていたとして 織田一輝が グローバル自動車に 一任してしまう 愚行 はありえない。 自ら の利益を 喪失している。 いとも簡単に 倉津に おいしいところを取られる。 そんなに 老獪と思えない。結構 せこさがあるなぁ。 それにしても 織田一輝はリスク管理が できていないような気もする。 すべてをかける ギャンブル的なところが・・・。 森下に 夏琳の情報を取ろうとするところなど・・・ 情報力が 寝物語では。 すべてを失って・・・織田一輝は 倉津に 戦いを挑むが・・・・ そんな方法で・・・という感じだ。 日本人が リーダーシップをもって 反日デモを扇動する というのが ありえない話ですね。 もっと 経済的に 対応する 仕組みがいると思うが。 幸田真音は 21世紀は アジアの時代 と・・・・いうが。 日本と中国の関係は・・・そんな簡単なものではないような気もする。 すくなくとも 中国とアメリカ という時代に 行くような気がする。

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2012/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

熱気を帯びた上海の街並み、オートローン証券化、不動産シンジゲートローン、日中間のアイデンティティに翻弄される人々etc、etc、とこれまたてんこ盛り過ぎ、すべてが薄くて不完全燃焼。 敏腕のファンドマネージャーがとてもそんなところでミスるわけはないというようなリアリティのなさも。(契約書読もうよ、と突っ込んでしまった。)登場人物の関係も狭くて予測し易すぎ。  こういう小説にエンディングは期待しないけど、後半はソープオペラと化したかな。。。次「日銀券」か「日本国債」を読んでみてダメなら、幸田女史の作品はもう読むまい。。。

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2010/10/30

中国の経済引力に引き寄せられた「外国(日本)」の投資家、銀行マンが現地の企業を巻き込みながら、最初は企業の看板で競い、それが個人の闘いに移行し、それぞれ頂点と地獄を経験して最後は勝ち負けを越えた友情にたどり着くという物語。

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2009/10/04

主人公がファンドマネージャという金融小説。 中国人の特徴をよくつかみ、生き馬の目を抜く世界で鍛えられた真音さんのビジネスセンスに圧倒されっぱなしでした。 ただ、残念な結末。 最終章の5章はやっつけ仕事でやったのか、かなり不満な展開。 オススメ度は全体:★★★☆☆ 1〜4章ま...

主人公がファンドマネージャという金融小説。 中国人の特徴をよくつかみ、生き馬の目を抜く世界で鍛えられた真音さんのビジネスセンスに圧倒されっぱなしでした。 ただ、残念な結末。 最終章の5章はやっつけ仕事でやったのか、かなり不満な展開。 オススメ度は全体:★★★☆☆ 1〜4章までだと:★★★★★

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2009/10/04

 上海を舞台に新たな金融商品のプランを大手邦銀に売り込もうとする野心家の若者と、これを自らの出世に結び付けようと目論む支店長の虚虚実実の駆け引き。著者の豊富な金融知識と巧みなストーリーによって引き込まれていく。  現地での丁寧な取材により、発展を続ける現在の中国の雰囲気も伝わって...

 上海を舞台に新たな金融商品のプランを大手邦銀に売り込もうとする野心家の若者と、これを自らの出世に結び付けようと目論む支店長の虚虚実実の駆け引き。著者の豊富な金融知識と巧みなストーリーによって引き込まれていく。  現地での丁寧な取材により、発展を続ける現在の中国の雰囲気も伝わってくる。

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2009/10/07

この人の語り口、好みです。女性なのにかなりシャープなキレ味の文章。でも、損失を負わされた復讐が・・・なんかありきたりというか、もっと複雑なのが欲しかった。起こせば簡単な復讐でも、それまでの道のりが複雑なのがよかったです。でもそれをカバーできるだけの語り口には満足でした。

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