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エミリーの記憶 の商品レビュー

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2015/04/10

SF。というと私はスペースファンタジーの方を真っ先に思い浮かべるわけですが、この本はサイエンス・フィクションな方のSF。様々な時代・設定からなる短編集。 デビュー当時の作品集ということで荒削りな感じが出ていますが、どれも印象的な作品でした。共通しているテーマは<喪失感>でしょう...

SF。というと私はスペースファンタジーの方を真っ先に思い浮かべるわけですが、この本はサイエンス・フィクションな方のSF。様々な時代・設定からなる短編集。 デビュー当時の作品集ということで荒削りな感じが出ていますが、どれも印象的な作品でした。共通しているテーマは<喪失感>でしょうか? 誰かの死であったり、あるいは何かをなくしたり。そういったものが物語りの根底にあるせいか、本を読んでいるのに何かを失っている物悲しさが付きまといました。 特に一話目の「逝きし者」の結末には強いインパクトがあります。これを一番最初に持ってきた事で、本全体に引き込まれる印象を与える事に成功していると思います。オススメの話は「逝きし者」「ぼくの街」、そして表題でもある「エミリーの記憶」

Posted byブクログ