アンティーク鑑定士は見やぶる の商品レビュー

エミールジェンキンス【著】,田辺千幸【訳】

ビギナーズラック？　…

[文庫ＯＦＦ]

ビギナーズラック？　これがデビュー作とは思えぬほどの出来です。アンティークの鑑定士をしている女性が、亡くなった老女の遺品を鑑定したことから、トラブルに巻き込まれていきます。およそ老女に似つかわしくない高級品に犯罪の匂いが・・・。これを読むと、部屋中を探し回って古いものを探しあてたい気分です。ひょっとしたら骨董としての値打ちがあるものがあるかも。

2014/12/22

アンティークがらみの事件とそれに巻き込まれた鑑定士の騒動？を描く。しかしまず事件がいくつか起きる割にはせいぜい窃盗、詐欺事件。話自体が小粒な割には登場人物が多いのに、キャラの描きわけがあいまいだし状況説明が弱い。不要な人物も多いし、そもそも魅力が全くない。ヒロインのキャラはしっかりしているが、それ以外がプロットも弱いので読んでて違和感がある。最後までそのアンバランスが気になった。アンティークの薀蓄は面白いのだけど。これはもういいかな。

2016/02/19

題材的にツボ。現役アンティーク鑑定士が書いた骨董界ミステリ。
読み出しは翻訳物特有の取っつきにくさがあるのだけれど、読んでるうちにストーリーに引き込まれていきます。
ただ個人的には骨董についての豆ガイドは、面白くはあったけれど巻末あたりにまとめて欲しかったかも。
いいところでCMが入るテレビ映画のような感覚に苛まれたり。
でも続編が出たら買うと思います。

2009/10/04

ヴィンテージ好きなので選んだ１作。昨今のアンティークブームもあって日本でも鑑定士という仕事がメジャーになったけれど、アメリカならもっと盛んだろう。簡単な遺品鑑定が大きな窃盗事件に発展しその解決までをアンティークの薀蓄とともに楽しめる。「人は家のなかに人生を展示している」という主人公の持論がゴチャゴチャと品物に溢れかえった我が家を反省させる。

2009/10/04

アンティークの定義すら知りませんでしたが、鑑定番組を見るのは好きです。芸術的価値はもちろん、ドラマが隠されている来歴も楽しみ。知識はないけど家具や食器にも興味があります。というわけで教科書代わりにもなりそう、と思って読んでみました。各章の冒頭にアンティークQ＆Aがあって、それが物語りに登場してくるので例題とその答え、みたいな楽しみ方が出来ます。家具の名前や様式から、オークションや言葉に関することまで質問が幅広くて面白いですね〜。さて、じゃあミステリ小説としてどうかとなると･･･う〜ん。いくら探偵が事件を呼び寄せると言っても、あまりに都合のいい場面にスターリングがいるように思います。謎の方から「ヒントをあげるから私を解いて！」と近寄ってきているような。スターリングの親切で正直な人柄には好感がもてますが、もうちょっとアクの強さが欲しいです。なにかというとお母さんの言葉の引用が出てくるのも、なんか霊媒のように感じてしまう･･･。変にミステリにしない方が楽しめるような気がします。

2009/10/04

久しぶりに本屋さんへ行って、物色中に遭遇。ちょっと面白そう。

【読了】
なかなかよかった。凄く面白い！と感激するほどじゃないけど、さくさくと読めるし、アンティークのいろいろとか、オークションとか。難があるとすれば、主人公がそれほど好きになれないこと。続編が出たら多分買うなぁ。