夕映え少女 の商品レビュー
むすめごころ イタリアの歌 童謡 金塊 浅草の姉妹 夕映え少女 正月三ヶ日 以上七篇。 こんな川端康成も居ます。
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短編集。 「正月三ヶ日」が一番のヒット。二組の夫婦の正月旅行から織りだされる、夫婦の綾。大好き。 「むすめごころ」、「イタリアの歌」、「童謡」、「浅草の姉妹」もそれぞれ川端さんらしい、ひりりとする悲しい着地。でもいやな気持ちになりすぎないんだなぁ。 あるところではたっぷりと描き、...
短編集。 「正月三ヶ日」が一番のヒット。二組の夫婦の正月旅行から織りだされる、夫婦の綾。大好き。 「むすめごころ」、「イタリアの歌」、「童謡」、「浅草の姉妹」もそれぞれ川端さんらしい、ひりりとする悲しい着地。でもいやな気持ちになりすぎないんだなぁ。 あるところではたっぷりと描き、あるところでは戸惑うほど引き算する文章に、何度も引き込まれる。様々な文体を試す様子も伺える。 言葉は知っていてもどんな物か/様子か具体的には自信がない表現がいくつもあり、当時の文化を知らない、その言葉をきちんと知らないことが悔しくなる。
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いくつかお話が入っていますが、どれも綺麗な文章ですらすら読めます。 お花が咲いていたり、電車が通っていたり、お話の主人公たちを引き立てる風景の描写も細かいです。 特に「むすめごころ」というお話が好きです。 愛って、いろいろな形があるんですね。 女の子の心情が、男性が書いたとは思...
いくつかお話が入っていますが、どれも綺麗な文章ですらすら読めます。 お花が咲いていたり、電車が通っていたり、お話の主人公たちを引き立てる風景の描写も細かいです。 特に「むすめごころ」というお話が好きです。 愛って、いろいろな形があるんですね。 女の子の心情が、男性が書いたとは思えないくらい。 読み終えて本を閉じると、表紙の色とお話が何だか本当にしっくりきていました。
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瀬沼がばったり再会したのは 学生時代に通った喫茶店の女給だった春子だった。 松本と言う男と結婚したそうだが瀬沼はぴんとこない。 しかしその後夕暮れの砂浜で春子と美しい少女を見たとき すべてがわかってしまった。 松本が画家だということも。 彼の絵のモデルが少女だということも。 その...
瀬沼がばったり再会したのは 学生時代に通った喫茶店の女給だった春子だった。 松本と言う男と結婚したそうだが瀬沼はぴんとこない。 しかしその後夕暮れの砂浜で春子と美しい少女を見たとき すべてがわかってしまった。 松本が画家だということも。 彼の絵のモデルが少女だということも。 その少女が春子の隣に住む令嬢だということも。 「夕映え少女」ほか全7編。 装丁:水戸部功 ジャケ借りです。まさか川端康成とは思わないでしょう。 本当にサイズといい文字組といい可愛い。 新風舎はこんな仕事もしてたんだね… ストーリーとしては「むすめごころ」が好きです。 咲子の仲人精神が切なくもある。
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マイファースト川端康成。短編集。 生前は海賊だか泥棒だかだったという父親についてを、ひどく美しい少女が語る話。 若い女から若い女への手紙。確か「むすめごころ」というタイトル。 その二作しか読み終えられず返却期日。
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女をめぐる7つのおはなし 「むすめごころ」と「夕映え少女」がすき 愛らしい女の子がこっちを見て笑ってる.
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最近、映画化もされた作品です。 少女という存在が気になりだした時に読んだ本ですから、よく記憶に残っています。 少女って生き物の深層心理がとても美しく書かれています。 流石、康成様←
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まずこの装丁が素敵v「ご本を読んでいる」気分になれます。川端康成は女性の気持ちがなぜこんなにわかるのでしょう。綺麗な言葉で描写してくれるので読んでいると幸せになれます。ずっと大事にしたい本です。・むすめごころ本当に不思議な、でもわかってしまう娘心。・イタリアの歌やはり気になる「咲...
まずこの装丁が素敵v「ご本を読んでいる」気分になれます。川端康成は女性の気持ちがなぜこんなにわかるのでしょう。綺麗な言葉で描写してくれるので読んでいると幸せになれます。ずっと大事にしたい本です。・むすめごころ本当に不思議な、でもわかってしまう娘心。・イタリアの歌やはり気になる「咲子」さん。・童謡駒子が好きな人はきっと楽しめます。この作風は川端康成独特ですね。・金塊気に入っています。雰囲気が好き。・浅草の姉妹これも川端康成らしい作品ですが、語り手の青山の影が薄め。三姉妹に重点をおいています。・夕映え少女表題作にふさわしい整った作品。・正月三ヶ日親しみのわくほのぼのとした感じ。女の子はいつでもどこでもおしゃべりが好き。
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ここんとこ改めて川端康成大先生の偉大さに驚愕しきりです。あーすごい。すごすぎてやっぱり、ふつーの人じゃない、この人。と思う。 かわいい装丁のこちらは、少女や女性にまつわる短編集を集めたもの。中でも、一番最後の収録にある”正月三が日”は、なんだかものすごく胸がきゅっとなる作品。なん...
ここんとこ改めて川端康成大先生の偉大さに驚愕しきりです。あーすごい。すごすぎてやっぱり、ふつーの人じゃない、この人。と思う。 かわいい装丁のこちらは、少女や女性にまつわる短編集を集めたもの。中でも、一番最後の収録にある”正月三が日”は、なんだかものすごく胸がきゅっとなる作品。なんかこの夫婦めちゃくちゃかわいらしい…。しかも日本ならではの、夫婦の感じというのが合わせてよく描かれてます。今はもー、こんな熱海も伊東もありはしないのですが、それでも日本の正月感がここにはあるというか(主に慌しい年の瀬の感じ?)。
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名前のその力から敬遠しがちな人も多かろうと思いこれをセレクト。上質な恋愛小説集、可愛らしい装丁も素敵です。何故こんなにも女の気持ちを的確に汲み取り繊細に描写する事が出来るのかと、この文豪の筆力を痛感すると同時に魅了されるはずです。
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