宗教とは何か(上) の商品レビュー
かなり鋭い語り口なので、苦手な人はいそうだが、自己に当たり前に存在しがちな価値観を根底から切り崩す力がある。ここで批判にさらされるのは宗教学だが、どの学問においてもするどい内省が必要なのだろう。
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烏兎の庭 第三部 書評 6.30.09 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0906.html#0630
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[ 内容 ] 人間はなぜ宗教を生み出し維持してしまうのか? 著者の問題意識は鮮明である。 人間のいとなみの中から、「宗教」と呼ばれる部分だけを抜き出してきても、宗教を生み出してしまう人間の実態を知ったことにはならない。 我々にとって必要なことは、宗教として知ることではなく、何故、...
[ 内容 ] 人間はなぜ宗教を生み出し維持してしまうのか? 著者の問題意識は鮮明である。 人間のいとなみの中から、「宗教」と呼ばれる部分だけを抜き出してきても、宗教を生み出してしまう人間の実態を知ったことにはならない。 我々にとって必要なことは、宗教として知ることではなく、何故、どのようにして、人間が宗教を生み出し、維持してしまうかを知ることである。 護教的立場とは無縁な場所から宗教学者・作家などの所説を逐一批判することで、いわゆる宗教性を解体する。 22年の歳月を経ても古びない待望久しい名著の復刊。 [ 目次 ] 第1部 宗教を越える(人は何のために生きるか 「知」をこえる知―宗教的感性では知性の頽廃を救えない 「近代の克服としての宗教」批判―宗教学という逆立ち) 第2部 異質の世界の無視―翻訳に現れた思想の問題(異質の世界の無視―いわゆる「共同訳聖書」の思いあがり 宗教はゆがんだ鏡―M.マホヴェッチのこと 難解は美徳か―E.ブロッホの誤訳とブロッホ自身) 第3部 イエスを描くという行為―歴史記述の課題(遠藤周作のイエス像によせて) 附論 論争以前のこと―荒井献『イエスとその時代』の著作技術について [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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