英語ライティング実践講座 の商品レビュー
日本人が直訳して不自然になってしまう英語、日本人特有の冗長な表現を多数取り上げ、もっと簡潔で分かりやすい、自然な表現をビジネスパーソン向けに紹介したもの。「朝日ウィークリーに連載したコラム『通じる英文の書き方』」が元になっているらしいので、全体として内容もレベルも中高生の学習者...
日本人が直訳して不自然になってしまう英語、日本人特有の冗長な表現を多数取り上げ、もっと簡潔で分かりやすい、自然な表現をビジネスパーソン向けに紹介したもの。「朝日ウィークリーに連載したコラム『通じる英文の書き方』」が元になっているらしいので、全体として内容もレベルも中高生の学習者向けではないし、さらに既にある程度英語ができる人向け。 と言っても自分は英語の教員なので、日本人が犯しやすい英語のミスや不自然な部分という話では、日々の授業に活かせそうなところとか、自分自身の英語の確認とかできて、それなりに面白かった。 役に立った部分をいくつか。実はおれもずっと間違っていた、と思ったことは、「荷物預かってもらえますか」って旅行でホテルの人にCould you keep my baggage?とか言ってた。Can I check my baggage?って言えなかったなあ。何の違和感も持たずに使っていたので、反省。というかこれこそ教えてもらわないと無理だよなあ。「〜だが」を全部butにしない、本当の逆説は何か、という話があったけど、分かっているんだけど難しいなあと思う。p.32の例とか、なんか違和感なく読んでしまった。あとitとthatの違いって、色々読んだ中でも分かりやすかった。「thatは前の文全体を指す」(p.36)で、例えばDon’t let him drive. ( ) dangerous.の( )はit’sが入る(let him driveの部分、文の一部だから)、というのが分かりやすい。あとgeneral public (p.41)は変とか、officeは使わず、go to workとか、at homeに対応するのはin the workplace (p.43)とか。あと、前置詞のbeforeのところで、ぜひ「彼は仕事より家庭を大切にする」He puts his family before his job. (p.60)って文を紹介したい。lodge a complaint(クレームがある)とか、requests the pleasure of your company (p.73)っていう手紙文の例とか、勉強になる。 ビジネスやサービスで出てくる文をたくさん読むことになるので、実はTOEICを受ける人とかにも結構役に立つ本だと思った。 この年度初めは『読解のための上級英文法』を読んで、リーディング面での中級から上級へ向かうための本を読んだが、この本はそれのライティング版という感じだった。(26/04)
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