さざなみ情話 の商品レビュー
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銚子の船頭修次と松戸「小鮒屋」の遊女ちせの純愛物語。ちさの年季明け近く、修次の身請けがと思いきや、野田の醤油屋の旦那が金に糸目をつけず身請けしたいと。万策尽きた修次は持ち船の老朽舟を松戸に。ちせを乗せ、海で心中のつもりで九十九里を目指す。死ぬ覚悟で生き抜く二人に幸あれと願う。乙川優三郎「さざなみ情話」、2006.6発行。
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宿場の食売女は最低ランクの女郎になるのだろう。基本的には廓のシステムと変わらないみたいだ。その女郎に惚れた船頭との恋物語になるが、描写も丁寧で時代をよく描いている。ただし・・面白くはない(^^; ストーリーより土地、時代がメインとなり、重苦しい設定は読んでいて疲れる。少しは引き込...
宿場の食売女は最低ランクの女郎になるのだろう。基本的には廓のシステムと変わらないみたいだ。その女郎に惚れた船頭との恋物語になるが、描写も丁寧で時代をよく描いている。ただし・・面白くはない(^^; ストーリーより土地、時代がメインとなり、重苦しい設定は読んでいて疲れる。少しは引き込むか、息を抜かせてくれって感じ。
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古いモノクロの無声の日本映画を見ているみたいだった。題材は古くからあるものですが、久しぶりにきちんと書かれている本を読むといいものです。貧しくともきちんと分をわきまえて働くという価値観で育ったんです私の世代。
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