人恋しい雨の夜に の商品レビュー

アンソロジー(著者),浅田次郎(著者),宮部みゆき(著者),芥川龍之介(著者),井上ひさし(著者),三浦哲郎(著者),梶井基次郎(著者),小泉八雲(著者),日本ペンクラブ(編者)

2011/12/17

アンソロジーの良さは、自分では敢えて手に取らない作品に出会えることだと思います。
今回は、切ない作品と銘打っていますが、ちょっとゾクッとする怖いものもありました。

幅広い作家さん達に加え、「平家物語」まであるので、選者である、浅田さんのセンスが光っています。

井上ひさしの「あくる日の蝉」、宮部みゆきの「いつも二人で」、三浦哲郎の「盆土産」、浅田次郎の「ひなまつり」が好きでした。

「平家物語」は、改めて勉強したいと思いました。

2009/12/13

せつない小説アンソロジー。
タイトルの通り、雨の夜にしっとりと読んだ一冊。
雨から感じとるものがそれぞれ違うように、収録されている小説から受けるせつなさ(というのが相応しいかわわからないが、表題から引用)もそれぞれ。「せつなさ」の周辺のつぼを一つ一つ押された感覚。この幅広さは本がないと１日でも死に絶えてしまいそうな著者ならでは。

あくる朝の蝉　と　日本人の微笑　は好み。

2009/10/07

あんまり普段読まないかんじの小説が多かったので、よく分からない……けど、アンソロジーって普段自分が選ばないのも入っているからおもしろいですよね。

2009/10/04

梅雨真っ只中に買った本。タイトルがその時のアンニュイな気分にぴったりでしたね。どの作品も趣きや雰囲気があっていいんですが、雨の夜にはやっぱり雨の降る小説が読みたいんですよ。安直だけど。その点では作品によって季節がまちまちなので残念な思いをしました。「盆土産」は中学の頃教科書に載ってました。懐かしい。今思うとまた別の見方ができて、自分の変化に気付きました。