1,800円以上の注文で送料無料

GOSICKs(2) の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

一弥とヴィクトリカの…

一弥とヴィクトリカの、夏休みのお話。生徒が思い思いの場所へ出かける中、ヴィクトリカは学園に一人ぽっちに―なりそうになりますが、そこは一弥がちゃんとやってくれますw一弥の姉・瑠璃が初登場、ブロワのドリルが二本になった経緯などもわかり、楽しい巻です。

文庫OFF

2018/10/10

四巻と五巻の間、二人きりの夏休みの学園で出会う謎たち。久城の兄からの挑戦状を一秒で解いて見せる嬉しそうなヴィクトリカ、地中海でバカンスのアブリル、警部の留守を預かる手を繋いだ二人、グレヴィールと幼馴染みの警視総監夫人。セシルと寮母が学生とメイドだった頃の話、久城の姉の古風な話が特...

四巻と五巻の間、二人きりの夏休みの学園で出会う謎たち。久城の兄からの挑戦状を一秒で解いて見せる嬉しそうなヴィクトリカ、地中海でバカンスのアブリル、警部の留守を預かる手を繋いだ二人、グレヴィールと幼馴染みの警視総監夫人。セシルと寮母が学生とメイドだった頃の話、久城の姉の古風な話が特に新鮮で良かった。

Posted byブクログ

2016/11/14

ゴシックシリーズ短編集第二弾。聖マルグリット学園の夏休み。他の生徒が帰省やバカンスで学園を去る中、ヴィクトリカと一弥だけが残ります。短い夏に起こった数々の小さなミステリーを、退屈しのぎに解いていく自堕落なヴィクトリカが可愛い。今回は長編で語られない一弥の姉、瑠璃の話が特に面白かっ...

ゴシックシリーズ短編集第二弾。聖マルグリット学園の夏休み。他の生徒が帰省やバカンスで学園を去る中、ヴィクトリカと一弥だけが残ります。短い夏に起こった数々の小さなミステリーを、退屈しのぎに解いていく自堕落なヴィクトリカが可愛い。今回は長編で語られない一弥の姉、瑠璃の話が特に面白かったです。またこの妙ちくりんな姉と恋人(?)には登場して欲しいなあ。相変わらず微笑ましいシリーズ。長編はシビアですが、短編の緩さもたまには良いものです。

Posted byブクログ

2016/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

7冊目で短編2巻目。 久城とヴィクトリカだけの夏休みの話。 といっても手紙や電話で舞い込んでくる謎を退屈しのぎにヴィクトリカが解いていくという展開。 姉からの手紙に出てきた"吉良"とかいう人物は結局何なんだろうかね。 (あからさまに絵画泥棒な感じはするんだけど) グレヴィールは小物だけど好きな人に対しては全力で助けるなあ。 たとえそれが叶わぬ恋だとしても、我が身を犠牲にしたとしても(笑) クレヴィールの頭が二股になった理由がわかってすっきりしました

Posted byブクログ

2015/02/23

武者小路さん、かっこいい!瑠璃さんも可愛らしいし♪ヴィクトリカと九城くんの二人きりの夏休み。この頃が二人にとって一番穏やかだった時なのかな、と思います。このあとベルゼブブの頭蓋へ向かうのかと思うと、その後を知ってるだけに切なくなります。きらきらの飴玉に瞳を輝かせ、ふわふわのオレン...

武者小路さん、かっこいい!瑠璃さんも可愛らしいし♪ヴィクトリカと九城くんの二人きりの夏休み。この頃が二人にとって一番穏やかだった時なのかな、と思います。このあとベルゼブブの頭蓋へ向かうのかと思うと、その後を知ってるだけに切なくなります。きらきらの飴玉に瞳を輝かせ、ふわふわのオレンジケーキを奪われて涙ぐみ、レースとフリルに囲まれて、ビスクドールさながらのヴィクトリカは相変わらず可愛い❤「なにさ、ヴィクトリカのいばりんぼ!」とお決まりのセリフも板についてきた九城くんとの名コンビも出来上がりつつあり嬉しいです。

Posted byブクログ

2013/07/21

ゴシックの別冊。 本編四巻と五巻の間の出来事。 セシル先生と寮母のゾフィの話が一番好きかな。 でも久城の姉が出てくる回も好き。 暗い雰囲気があって時に重い本編と比べると、明るくて楽しい側面が強いです。

Posted byブクログ

2012/05/26

陶製の人形のような少女は白いドレスを着て緑の絨毯の上で待っていた、久城一弥が駆けてくるくるのを。芽吹いた緑たちが。噴水からこぼれおちる水の青が。そしてそれらを照らす陽の赤が。全ての色が輝きを増し、光に包まれ、命が生きようとする季節-夏。やがて訪れるであろう崩壊と別離を前にした一瞬...

陶製の人形のような少女は白いドレスを着て緑の絨毯の上で待っていた、久城一弥が駆けてくるくるのを。芽吹いた緑たちが。噴水からこぼれおちる水の青が。そしてそれらを照らす陽の赤が。全ての色が輝きを増し、光に包まれ、命が生きようとする季節-夏。やがて訪れるであろう崩壊と別離を前にした一瞬の平和-刹那。二人だけの学園にて、一弥とヴィクトリカは同じ時を生きる。世界を語る。謎を-混沌のむこうにある心を知る。そして、お互いを思う。 GOSICKsⅡ 書き下ろし3本が入っているGOSICK短編集第二弾。時間軸ではGOSICKⅣとⅤの間になり、次のⅥを読むに辺り、どうしても読んでおきたい一冊です。さらに本編であるGOSICKとリンクしている部分を含む短編もあるので、非常に面白いと思います。特に(意外とシャイな)ブロワ警部のドリル増加の謎や一弥姉に触れている物語は印象的です。 私が一番印象的に感じたものを挙げるとすると、先に述べた一弥姉の物語でしょうか。この話の主軸はいつもと同じように謎でありミステリーであり、それはそれでヴィクトリカがいつものごとく冴えを見せます。ですが私がその物語を気に入った要素はそこではなく、一弥姉の物語に時代背景がしっかりと組み込まれていたことです。 特に「女性は何も言うな」という風習は一弥(アブリルにもっと愛情を!)の国籍が恐らく日本であることから、昔はよくあったことだと思います。そのよくあったことがしっかりと一弥姉の物語に組み込まれ、そこから今回の謎が発進しているだけに、非常に納得もあり、いつもの読み応えもありでした。またもう一つお気に入りは「夏から遠ざかる列車」です。いや、「初恋」もかなり捨てがたいですw いつもの登場人物に触れた短編もあり。また、いまさらですが、イラスト担当の武田氏とカバーデザイン担当の桜井氏はこの作品には欠かせないですね。イメージの具現化がすばらし!

Posted byブクログ

2012/04/20

少女は白いドレスを着て、緑の絨毯の上で待っていた。草いきれすらも、心地よい。会えるのだから。二人しか、ここには居ないのだから。そう、陶製の人形のような少女―ヴィクトリカは、今日も彼が来るのを待っている。少年・久城一弥が、かけてくるのを。芽吹いた緑たちが。噴水からこぼれおちる水の青...

少女は白いドレスを着て、緑の絨毯の上で待っていた。草いきれすらも、心地よい。会えるのだから。二人しか、ここには居ないのだから。そう、陶製の人形のような少女―ヴィクトリカは、今日も彼が来るのを待っている。少年・久城一弥が、かけてくるのを。芽吹いた緑たちが。噴水からこぼれおちる水の青が。そしてそれらを照らす陽の赤が。すべての色が輝きを増し、光に包まれ、命が生きようとする季節―夏。やがて訪れるであろう崩壊と、別離を前にした一瞬の平和―刹那。二人だけの学園にて、一弥とヴィクトリカは同じ時を生きる。世界を語る。謎を―混沌のむこうにある心を知る。そして、お互いを思う。ひと夏の間に重ねられる、淡い逢瀬の物語。ゴシック・ミステリー短編集。 (BOOKデータベースより) *** 一弥の姉・瑠璃の顔が一弥にそっくりでびっくり。

Posted byブクログ

2011/06/17

【収録作品】プロローグ/第一話 仔馬のパズル/第二話 花降る亡霊/第三話 夏から遠ざかる列車/第四話 怪人の夏/第五話 絵から出てきた娘/第六話 初恋/エピローグ 『GOSICK Ⅳ ゴシック・愚者を代弁せよ』と『GOSICK Ⅴ ゴシック・ベルゼブブの頭蓋』のあいだの夏休みの出...

【収録作品】プロローグ/第一話 仔馬のパズル/第二話 花降る亡霊/第三話 夏から遠ざかる列車/第四話 怪人の夏/第五話 絵から出てきた娘/第六話 初恋/エピローグ 『GOSICK Ⅳ ゴシック・愚者を代弁せよ』と『GOSICK Ⅴ ゴシック・ベルゼブブの頭蓋』のあいだの夏休みの出来事を描く外伝。

Posted byブクログ

2019/01/16

“「今日から夏休みなんだよ、ヴィクトリカ。えっと、君は、その……」 「わたしはずっと、ここにいるのだ」 ヴィクトリカは抑揚のない声でそう答えた。 ドレスに合わせたパープルのレースアップシューズを履いた小さな足を、ぷらぷらと揺らしている。 「ずっと……」 まるで枝に止まった不思議な...

“「今日から夏休みなんだよ、ヴィクトリカ。えっと、君は、その……」 「わたしはずっと、ここにいるのだ」 ヴィクトリカは抑揚のない声でそう答えた。 ドレスに合わせたパープルのレースアップシューズを履いた小さな足を、ぷらぷらと揺らしている。 「ずっと……」 まるで枝に止まった不思議な鳥のように、小首をかしげてきょとんとした様子で一弥を見下ろしている。 それから退屈そうな、ちょっと寂しそうなしわがれ声で、つぶやいた。 「久城、君は、どこに行くのだね?」 「ぼ、ぼく?」 一弥は頭をかいた。 また風が吹いた。ヴィクトリカの長い金色の髪と、一弥の短い黒髪を揺らしていく。 「あのね、ヴィクトリカ。ぼくは、ね……」” 時期としてはⅣとⅤの間、夏休みの話。 一弥の着物姿がいい。できればカラーで見たかったけど。 セシル先生の昔の話が良かったなー。 夏の気だるさがヴィクトリカの動作からひしひしと伝わってくる。 “「む……」 「だからさ、君……」 「お……」 「こっち向いて、ちゃんと起き上がって。ほらほら、風でドレスが……」 「お、な、か……」 「めくれてるよ。ドロワーズが見えてるよ!それって君、下着だろ!どこまでが見えていい服なのか、どうもよくわかんないけど。ちゃんとし、な、よ……君、いまなにか言った?」 不思議そうにむくりと起き上がって、ヴィクトリカが小さなぷくぷくした両手で、乱れたドレスの裾とその下の、スカートをふくらませるために鯨の骨で丸い形を作っているペティコートと、お尻のところに薔薇模様の刺繍が飾られたドロワーズをゆっくり整えた。それから、一弥が掲げた日傘がつくる、真ん丸い影の中でぺたんと座って、一弥をじっと睨みあげた。 「な、なんだよ?」 「お腹がすいたのだ」 「へぇ、そうなんだ……」 「久城、君、なにか、とてもおいしいものを買ってきたまえ」”

Posted byブクログ