常に諸子の先頭に在り の商品レビュー
親米保守派の米文学者による栗林忠道論(米文学への言及が多い)。映画『硫黄島からの手紙』よりはるか以前からこの仕事に取り組んでおられた筆者の努力に、頭が下がる。とはいえ、議論はしばしば現代日本社会批判に及ぶ。わが意を得たりと読む人もいるだろうが、私個人は賛同しがたい面が多かった。ア...
親米保守派の米文学者による栗林忠道論(米文学への言及が多い)。映画『硫黄島からの手紙』よりはるか以前からこの仕事に取り組んでおられた筆者の努力に、頭が下がる。とはいえ、議論はしばしば現代日本社会批判に及ぶ。わが意を得たりと読む人もいるだろうが、私個人は賛同しがたい面が多かった。アマゾンのレビューで、あたかも本書が戦時中に書かれた物であるかのように言及しているものがあったのは、ご愛嬌と言えばご愛嬌だが、ある意味では適切な誤解なのかもしれない。
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