日本人の品格 新渡戸稲造の「武士道」に学ぶ の商品レビュー
新渡戸稲造の「武士道」を小説や映画、ドラマなどを参照にしながら「武士道は日本民族の文化遺産である」ことを解説している。
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岬龍一郎著。 新渡戸稲造の『武士道』を翻訳している人です。 1946年生まれ、早稲田大学卒、情報会社・出版社の役員を歴任。 退職後、著述業の傍ら、人材育成のために「人間経営塾」を全国13ヶ所で主宰。 というようなことをやっていらっしゃる方。 新渡戸稲造や内村鑑三など、江戸から明治...
岬龍一郎著。 新渡戸稲造の『武士道』を翻訳している人です。 1946年生まれ、早稲田大学卒、情報会社・出版社の役員を歴任。 退職後、著述業の傍ら、人材育成のために「人間経営塾」を全国13ヶ所で主宰。 というようなことをやっていらっしゃる方。 新渡戸稲造や内村鑑三など、江戸から明治にかけて 日本人が持っていた精神を明治時代に著した著者の本に、 「人は、日本人は、いかにあるべきか」ということを求め、現代において普及している。 本書も、同様。 本書は、特に新渡戸の『武士道』の解説本という位置付けに近い。 『武士道』のエッセンスをかいつまんで、分かりやすく、現代との対比などを交えて説明している。 個人的には、新渡戸の『武士道』を先に読んでいたので、 この本から読み取ったことはそれほど多くはなかった。 『武士道』はやや難解なので、読みづらい人にはこの本は読みやすいものと思われます。 個人的には、次の社会モデルを考えていく上で、非常に示唆に富む考え方であり、本であると思います。『武士道』も含めて。 ちなみに本書は1995年刊行のものを加筆・修正されて、 初版2006年6月。252ページ。
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この本の凄いところは、仏教や神道だけでなく、儒教との比較から武士道を論じていたり、勝海舟と福沢諭吉の確執の中から、やせ我慢の説の利点だけでなく欠点をも指摘し、しかし両者の生き方にはそれぞれの素晴らしさがあるという、いずれかに偏らない、新しい評価している点であろう。
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