ユダの福音書を追え の商品レビュー
翻訳本と感じさせない、とても素晴らしい訳だと思う。 ただ、「ユダによる福音書」が書かれているのかと思いきや、「ユダによる福音書」発見されてから、翻訳に至るまでの経緯について書かれたものだった! ちょっと夕刊フジ的な要素あり…
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ユダの福音書の内容自体にはほとんど触れていないが、その発掘過程に関するエピソードが豊富。文化財の盗難や密売買に関する話題は珍しいのではないかと思う。 四福音書の中で年代を追うにつれ描写が変化することは知っていたが、ユダの死やそれがもたらした影響に関して書かれていたのが良かった。 ...
ユダの福音書の内容自体にはほとんど触れていないが、その発掘過程に関するエピソードが豊富。文化財の盗難や密売買に関する話題は珍しいのではないかと思う。 四福音書の中で年代を追うにつれ描写が変化することは知っていたが、ユダの死やそれがもたらした影響に関して書かれていたのが良かった。 ただ、もうちょっとユダの福音書の内容とそれが現在あるキリスト教世界への影響としてどのようなものが考えられるかなど物足りないと感じる視点の部分も多かったのはまだ研究が始まったばかりだからなのだろうか。
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[ 内容 ] イスカリオテのユダ。 銀貨30枚で師イエスを裏切ったこの男は、古くから忌み嫌われてきた。 だが歴史は、ユダをめぐって別の物語があったことを伝えている。 ナショナルジオグラフィック協会の支援でこのほど修復・解読された『ユダの福音書』によれば、ユダは裏切り者ではなく、イ...
[ 内容 ] イスカリオテのユダ。 銀貨30枚で師イエスを裏切ったこの男は、古くから忌み嫌われてきた。 だが歴史は、ユダをめぐって別の物語があったことを伝えている。 ナショナルジオグラフィック協会の支援でこのほど修復・解読された『ユダの福音書』によれば、ユダは裏切り者ではなく、イエスが深く信頼していた使徒だったという。 正統派の教義とは相容れないこの『ユダの福音書』は“異端”の烙印を押され、歴史から葬り去られた。 だが1700年後、失われたはずのこの福音書のコプト語写本がエジプトの砂漠で見つかった。 この写本はそこから人々の思惑に翻弄され、数奇な運命をたどった末に、朽ち果てそうになる。 本書は、この『ユダの福音書』が、消失の危機からよみがえり、苦心の修復・解読を経て、その驚くべき内容が明らかになるまでを、入念な取材でたどった渾身のノンフィクションである。 [ 目次 ] 砂漠の墓 大金を求めて イエスを裏切る 大物の古美術商たち 窃盗事件 最初の調査 ナグ・ハマディの栄光 煉獄 学者たちの追跡 米国にいた「ユダ」 ガリアの異端紛糾者 フェリーニとの対立 風化 暴露 パピルスのパズル 『ユダの福音書』 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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本書を最初に見た時「ユダの福音書?」と不思議に思い読み始め。 肝心のユダの福音書の内容よりも考古学遺跡のまわりに蠢く魑魅魍魎の話がメインでしょうか。 ユダの福音書の保存状況が悪くなってしまったのがなんとも残念です...。
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それにしても哀れなユダとキリスト 原題を「THE LOST GOSPEL」と言う キリスト教の矛盾は沢山ひしめいているが 中でも復活前後のくだりに無理が多い イエスは神の使いとして生まれた人の子でありながら 多くの奇蹟を見せ復活ショーのために処刑されて救世主となり ほ...
それにしても哀れなユダとキリスト 原題を「THE LOST GOSPEL」と言う キリスト教の矛盾は沢山ひしめいているが 中でも復活前後のくだりに無理が多い イエスは神の使いとして生まれた人の子でありながら 多くの奇蹟を見せ復活ショーのために処刑されて救世主となり ほとんど神に祭り上げられてしまった人 マイペースのグノーシスとテリトリー拡大を目指すカトリック 善悪あるいは男女平等な二信教から一神教へと変貌し 哲学的な宗教から依存型宗教に改造された 相対のこの世の生き方を説いたグノーシスと この世をあきらめさせてあの世を当てにするように仕向けたカトリック 勝ち残ったカトリックは一神教を説きながら曖昧に 復活して見せたイエスとイエスを処女のまま身ごもったマリアを 偶像神の如くしてしまった そのくせ男尊女卑は激しく ペテロを始めとする十二使徒やパウロなど男は神の如く扱われ 生きている神父すら崇め奉られ贅沢三昧している人が多い 分け隔てのない博愛を説きながら敵を意識し攻撃を仕掛ける バチカンは平等を謳いながら世界を脅かす権力と特権と資本力を貯め込み 内情を密閉した教会という城を構えている 復活が父なる神の筋書きならば、神はすべてを見通しているはずで 無理して裏切り者を仕立てなくても良かっただろうし 人間を見守るはずの神が将棋のコマを動かすように 人の心と行動に関与しているのもうなずけない 飴と鞭で人間をあやつり欺いているようにさえ見えてくる このままでは神の僕となって従ったイエスもユダも哀れでしかない イエスは人々を自力で自律させようとしたのか 夢を与え依存させることで心安らかにしようとしたのか 奇蹟によってエコヒイキし御利益による依存を説いたとされる キリスト教におけるイエスは矛盾を残してしまった 少なくとも表立たずに見守り後ろ姿で導くべきではなかっただろうか 復活という大イベントを盛り込んで一体何をしようとしたのだろう? 人はただ恐れ入ってしまっただけで そこから立ち直ることさえ難しい状態に落とし込まれてしまった 神がすべきことだったのだろうか? むしろサタンが人間をたぶらかすことで 神を欺く手段にしたと考える方が筋の通ったドラマになる この本が示すようにユダがイエスの選抜によって 最も大切な役を演じたのだとしたところで 多くの私の疑問は消えてくれない 真実を説くのに何故これほど持って回った姑息な演出が必要なのか きっと何かが隠されている 今後更に大きなどんでん返しが待っているような気がする もし神の筋書きならばそうこなくてはおかしい! 今の私には万人に向けた豊かな愛を後ろ姿で示してこそ 神だと思えるのだけれど このままでは親バカの標本でしかない 世紀末が近づいたさなかに 撲滅されたはずの初期グノーシスの福音書や手紙が沢山出現した 時期の到来を待ってでもいたように発見される意味が 何処かにあるのだろうか 聖書云々もさることながら 美術骨董界のドキュメント情報が面白い 実名入りだしその駆け引きはさながら国際政治だ 美しくも明るくも透明でもない お互い嘘と知りつつ演じる茶番は宗教さながらだ 欲で装飾された美は価値という幻想を丸出しにしてのけぞっている 醜さを削ぎ落として人間の心が大きくなれば 滑稽はユーモアとなって美のうちに治まるのだろう
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この本にはロマンがある。 この本のメインの話は文献内容のことではない。 メインなのは貴重な文献を巡って争い繰り広げられる、実際にあった22年間の人間物語を綴っていること。 聖書の内容を理解していなくても、この本は楽しく読めるし決して難しくないと感じます。 聖書の内容やキリスト教に...
この本にはロマンがある。 この本のメインの話は文献内容のことではない。 メインなのは貴重な文献を巡って争い繰り広げられる、実際にあった22年間の人間物語を綴っていること。 聖書の内容を理解していなくても、この本は楽しく読めるし決して難しくないと感じます。 聖書の内容やキリスト教に深く詳しくない者でも、「イスカリオテのユダ」や「裏切り者のユダ」の名前は聞いたことはある。 そのユダの福音書である文献が何千年の眠りを得て、1970年代半ばエジプトで発見され、その文献が「ユダの福音書」であると解明されるまでの22年間の話を描いている。 その文献は数々のコレクターの間で売買され、その間に数奇な運命とも言えない人間物語を造ってしまった。 醜く浅ましい人間物語。 これはユダの呪いだと比喩する文章もあったけれど、その文章を否定出来ないと読んで思った。 ユダの福音書の内容に触れ簡潔にまとめると、ユダはイエスを裏切っていない。 すべてはイエスの命じたままに行った忠実な使徒ユダを綴っている内容だった。 この内容に新たな論争があっちこっちで生まれても、 少なくともこの文献の発見と解明は歴史を知る上で讃えられるものだと感じます。 そしてこの文献の発見により、安易な争いの火種にならないことを祈ります。
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内容(「BOOK」データベースより) イスカリオテのユダ。銀貨30枚で師イエスを裏切ったこの男は、古くから忌み嫌われてきた。だが歴史は、ユダをめぐって別の物語があったことを伝えている。ナショナルジオグラフィック協会の支援でこのほど修復・解読された『ユダの福音書』によれば、ユダは裏...
内容(「BOOK」データベースより) イスカリオテのユダ。銀貨30枚で師イエスを裏切ったこの男は、古くから忌み嫌われてきた。だが歴史は、ユダをめぐって別の物語があったことを伝えている。ナショナルジオグラフィック協会の支援でこのほど修復・解読された『ユダの福音書』によれば、ユダは裏切り者ではなく、イエスが深く信頼していた使徒だったという。正統派の教義とは相容れないこの『ユダの福音書』は“異端”の烙印を押され、歴史から葬り去られた。だが1700年後、失われたはずのこの福音書のコプト語写本がエジプトの砂漠で見つかった。この写本はそこから人々の思惑に翻弄され、数奇な運命をたどった末に、朽ち果てそうになる。本書は、この『ユダの福音書』が、消失の危機からよみがえり、苦心の修復・解読を経て、その驚くべき内容が明らかになるまでを、入念な取材でたどった渾身のノンフィクションである。
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失われたと思われていたユダの福音書が 現代になって発見された。 それの発見から発表に至るまでを追ったドキュメンタリー。 16章のうち15章はそんな内容。 最後の1章は福音書の内容について。 ストーリーは事実だとは思えないほどいろんなことが起こりこれも運命かといった感じ。しかし...
失われたと思われていたユダの福音書が 現代になって発見された。 それの発見から発表に至るまでを追ったドキュメンタリー。 16章のうち15章はそんな内容。 最後の1章は福音書の内容について。 ストーリーは事実だとは思えないほどいろんなことが起こりこれも運命かといった感じ。しかし、日本人としてはカタカナばかりの登場人物じゃあ区別がつかなくなり福音書が売れた後くらいからは軽く飛ばし読み。 福音書の内容についても欠落した部分があるせいで、あまり理解が進まないがそれでも残っている部分で伝わることで十分衝撃的な内容です。 福音書や古典としての独特の言い回しなのか難しい表現で書かれているところもあって理解が苦しいですが、こういうところを神父さん牧師さんが世界で説いているのでしょう。(ユダの福音書は説かれていないと思いますが)
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ユダの福音書の復元までのドキュメンタリー。 内容はおもしろい。 ユダの福音書がこうして日の目を見るに至った経緯が描かれています。 ただ,福音書の内容にはほんの一部しか触れてないので,内容が知りたかった私的には少し期待はずれ。
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