雁渡り の商品レビュー

今井絵美子【著】

2023/03/27

自身番に訳あって武家を捨て町人として書き役として務める喜三次。自身番に持ち込まれる事件に怒り、悲しみ、涙、癒やされ、町の人に助けられて三年が過ぎた。
時代小説第1弾

2017/10/30

「人間模様をほのぼのと描く・・」という言葉に引かれて買ったのですが。
この手の作品となると、どうしても藤沢周平や乙川優三郎を思い起こしてしまい、そうなるとどうしても辛口になってしまいます。
全体としてみれば、不必要な「思わせぶり」が何箇所か存在します。何か後に続くのかと思えば、そこで切れてしまうのです。また細かく見れば、肌触りの粗さが感じられます。練られた感じが乏しいのです。もっとスッキリ書ききれるはずだと思えるのです。
まだ暦の浅い作家さんのようです。今後の成長を期待しましょう。

2016/02/11

内容（「BOOK」データベースより）

日本橋北内神田堀江町、小舟町、小網町の三町は、雪駄屋、下駄屋、傘屋の問屋が軒を連ね、一方は晴天を、一方は雨天を望むので、通称照降町と呼ばれている。理由あって武家を捨て町人として小舟町の自身番書役を務める喜三次。自身番に持ち込まれる事件に怒り、悲しみ、涙し、癒され、町の人に助けられ三年が過ぎた。仕舞た屋の住人、裏店に住む町人たちの人間模様をほのぼのと描く書下ろし時代小説シリーズ第一弾。

平成28年2月9日～11日