黒い玉 の商品レビュー
本屋さんで見つけてこちらもジャケ買いのようなもんなんだけど、ベルギーの幻想小説だって。表題作の黒い玉の不気味な感じはどこかユーモアが感じられていいんだけど、どうも話の流れがゆっくり過ぎて好きじゃないな。ただ、雰囲気はすごく好き。
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H・H・ヤーン「十三の不気味な物語」ほど判り辛くはないものの、モダンホラー的展開(怪異が起き、その原因や因縁について何らかの答えや解釈が示される)を期待していると、ぱっと終わってしまう。何やら著者に放り出されたような気分に陥ってしまう。何ともいえないモヤモヤ感、居心地の悪さが残る...
H・H・ヤーン「十三の不気味な物語」ほど判り辛くはないものの、モダンホラー的展開(怪異が起き、その原因や因縁について何らかの答えや解釈が示される)を期待していると、ぱっと終わってしまう。何やら著者に放り出されたような気分に陥ってしまう。何ともいえないモヤモヤ感、居心地の悪さが残るが、その辺りを楽しむべき作品なのだろう。
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「トーマス・オーウェンのコントを読む愉しみとは、素晴らしい話術に酔わされているうちに気がつくと見知らぬ場所に置き去りにされてしまう快感、いわば迷子の愉しみだ」解説より。この解説がとてもセンスいい。表紙はルドンで、物語にぴったりの不気味さ。しかしトーマス・オーウェン、すごいです。大...
「トーマス・オーウェンのコントを読む愉しみとは、素晴らしい話術に酔わされているうちに気がつくと見知らぬ場所に置き去りにされてしまう快感、いわば迷子の愉しみだ」解説より。この解説がとてもセンスいい。表紙はルドンで、物語にぴったりの不気味さ。しかしトーマス・オーウェン、すごいです。大好き。
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ひっそりとした恐怖を感じさせてくれるホラー短編集。ホラーというよりむしろ「不気味な物語」という言い方は、ぴったりかも。 どこかしらありきたりなような、だからといって油断はできない作品ばかり。ぞくぞくします。お気に入りは「謎の情報提供者」。こういう物語の方が現実問題としては、幽霊よ...
ひっそりとした恐怖を感じさせてくれるホラー短編集。ホラーというよりむしろ「不気味な物語」という言い方は、ぴったりかも。 どこかしらありきたりなような、だからといって油断はできない作品ばかり。ぞくぞくします。お気に入りは「謎の情報提供者」。こういう物語の方が現実問題としては、幽霊よりも怖いかなあ。
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魅力的な短編集。怪談としてはオーソドックスかもしれない。けれど描写や人物の処理、調理の仕方によって変わってくるもんなんですね。繊細で美しい。胸にひっかき傷を残して去っていくような余韻・・・好みです。とくに『旅の男』!大好きです。パトリシア、フラン、旅の男の三角関係。私はフラン派で...
魅力的な短編集。怪談としてはオーソドックスかもしれない。けれど描写や人物の処理、調理の仕方によって変わってくるもんなんですね。繊細で美しい。胸にひっかき傷を残して去っていくような余韻・・・好みです。とくに『旅の男』!大好きです。パトリシア、フラン、旅の男の三角関係。私はフラン派です(聞いてないよ)。
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表紙こわすぐる・・・・ 本命の「黒い玉」、期待しすぎたせいもあるけどそこまで怖くないよな、と思ったのも一瞬。 ループものって実はこわいよね。
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表題『黒い玉』より私は『公園』や『父と娘』に没頭してしまった。日本でもっとトーマス・オーウェンの著書を愉しめる機会はないものか。
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