ソナチネの木 の商品レビュー
初出:「詩とメルヘン」1978-1980、1981年初版、手元の新装版(タイトル、著者名は表紙上部に横書き、山の上に城をいただく街の遠景)は1990年第1刷、いまはさらなる新版になって初版のカバーにもどった(?)模様。 4行の短い詩が50編、羊皮紙風の背景の1ページに1篇ずつ。...
初出:「詩とメルヘン」1978-1980、1981年初版、手元の新装版(タイトル、著者名は表紙上部に横書き、山の上に城をいただく街の遠景)は1990年第1刷、いまはさらなる新版になって初版のカバーにもどった(?)模様。 4行の短い詩が50編、羊皮紙風の背景の1ページに1篇ずつ。カバーを外した表紙から裏表紙には音符のない楽譜罫。しずかで、現実をしばし忘れさせるうつくしさ。
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初版本を持っています。…当時、安野光雅さんの絵を、真似したりして……。 岸田衿子さんの詩の中では、 鳥につばさのあることがふしぎだ 卵から雛がかえる 親鳥になって卵をうむ そんなことよりも とか 夏の日の てのひらに つめたかった鳥の羽 雪のふる日には ぬくもりがあった...
初版本を持っています。…当時、安野光雅さんの絵を、真似したりして……。 岸田衿子さんの詩の中では、 鳥につばさのあることがふしぎだ 卵から雛がかえる 親鳥になって卵をうむ そんなことよりも とか 夏の日の てのひらに つめたかった鳥の羽 雪のふる日には ぬくもりがあった羽 とか、ああ、全部、すてきです。 始めて、自分で、買った絵本。
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古い本ですが、少しも色褪せない。新版が96年、新装版は2006年刊です。 "小鳥が一つずつ 音をくわえて とまった木 その木を ソナチネの木 という"1頁 岸田衿子さんの4行詩が50編。タイトルはないけれど、後ろに、四連の一行目を並べた目次のようなものが...
古い本ですが、少しも色褪せない。新版が96年、新装版は2006年刊です。 "小鳥が一つずつ 音をくわえて とまった木 その木を ソナチネの木 という"1頁 岸田衿子さんの4行詩が50編。タイトルはないけれど、後ろに、四連の一行目を並べた目次のようなものがあり、これがまた50連の詩のようで。そこに安野光雅さんの絵。 17頁の「一生おなじ歌を 歌いつづけるのは」が特に好きです。
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読んでいると心や体がワープして、とても美しい草原にいる感覚。初めてページをめくった時、何度も鳥肌がたってしまいました。
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宝石のように美しい本。すべてにおいて完璧☆特に、泣きたくなるくらい優しい響きの言葉、暖かみのあるベージュを基調とした光り輝くような絵、そして、本のサイズ(!)もこの作品にピッタリでお気に入り。
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読んでいて楽しいの? 何か為になるの? と問われれば「特には…」と答えてしまうけれど、でも この本が本棚にあることで少し心が豊かになったりする。 理解しようとするよりも、滲み出てくる雰囲気を感じる本。
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岸田衿子さんの詩に、案野光雅さんの絵がとっても合っていて素敵です。 昔話の中だったり、海の上だったり、遠い異国の地だったり…。 ふわふわと漂っている気分です。 ずっとどこかでオルゴールが鳴っているような心地よさがありました。
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ふわっと優しい風が吹いた後の、静寂がよく似合う詩集でした。ありがたくもあり、寂しくもある孤独感がとても好きです。きっと、世界を愛しているのでしょうね。四行の詩の間から、ぼんやりと光るやわらかい情景が俄かに拡がります。それは草の匂いや水の匂いがたちあがったり、時には世界の音までもが...
ふわっと優しい風が吹いた後の、静寂がよく似合う詩集でした。ありがたくもあり、寂しくもある孤独感がとても好きです。きっと、世界を愛しているのでしょうね。四行の詩の間から、ぼんやりと光るやわらかい情景が俄かに拡がります。それは草の匂いや水の匂いがたちあがったり、時には世界の音までもが聞こえてきたり、読むこと以上の体験です。そして、ここがいつもスタートラインではないかと思うんです。
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