ヴィクトリア朝英国と東アジア の商品レビュー
川本氏の「ムスメに魅せられた人々-英詩のジャポニズム」は19世紀後半の英国人がいかに日本女性を理想的な存在と受け止めたか!分かるように思います。「蝶々夫人」もその一つです。森道子氏の「キプリングと日本」の中ではハーンの「日本人の微笑」という美しい文章の紹介が嬉しいです。「おそらく...
川本氏の「ムスメに魅せられた人々-英詩のジャポニズム」は19世紀後半の英国人がいかに日本女性を理想的な存在と受け止めたか!分かるように思います。「蝶々夫人」もその一つです。森道子氏の「キプリングと日本」の中ではハーンの「日本人の微笑」という美しい文章の紹介が嬉しいです。「おそらく、この日の朝がことのほか愉しく感じられたのは、人々のまなざしが異常なほどやさしく思われたせいであろう。誰もが珍しそうに眺めるが、その視線に敵意はおろか、不快なものは何もない。たいていは目がにっこりと、あるいはかすかに笑っている。こうしたやさしさを含んだ、好奇の目と微笑がもたらす究極の結果は、異国の旅行者に思わず知らずお伽の国を思わせる。・・・昔見た妖精の国の夢がとうとう現実になったと思うのも無理はない。」(東洋の土を踏んだ日)いろいろな論文を通じて中村正直という人物の存在の大きさを改めて感じました。「敬宇」という号の意味合いもそこから来ているのですね。
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「イラストレイテッド・ロンドン・ニューズ」の東アジア―日清戦争期の朝鮮報道を中心にーが面白そうで読んでみたけれど、散漫なエッセイだった。でもILNは読んでみるべきだと思った。
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