仔羊の巣 の商品レビュー
「僕」坂木司の同僚の様子がおかしいー野生のチェシャ・キャット 地下鉄で1時間も立ち続ける少年の目的はー銀河鉄道を待ちながら 僕はなぜか女子高生に嫌がらせをされていてーカキの中のサンタクロース 以上、すべて登場人物や流れがつながった3本。 ひきこもり探偵鳥井と彼と外界のパイプであ...
「僕」坂木司の同僚の様子がおかしいー野生のチェシャ・キャット 地下鉄で1時間も立ち続ける少年の目的はー銀河鉄道を待ちながら 僕はなぜか女子高生に嫌がらせをされていてーカキの中のサンタクロース 以上、すべて登場人物や流れがつながった3本。 ひきこもり探偵鳥井と彼と外界のパイプである「僕」坂木司の、日常の謎シリーズ第2弾。 1作目より読みやすかったです。 それはたぶん、登場する「いい人」が増えてきたから。 このシリーズは最初鳥井と坂木だけの閉ざされた関係に、巣田さんが加わり、滝本と小宮君が加わり、安藤君が加わり、栄三郎さんが加わり、中川夫妻が加わり、マリオ親子が加わり、と回を追うごとにかかわった人間が増えてゆき、そして彼らは消えることなく鳥井と坂木に交わり続ける。 今回も地下鉄をメイン舞台にしてキャラクターが増えてゆきます。 ある回で加害者だった人が代えがたい友人になったり、敵対していた人が別の回では素晴らしい知恵を授けてくれたりする。 常に探偵が最上位(あるいは別次元)にいる従来のミステリーとは一線を画しているのはここではないかと。 (有栖川センセの解説読んだばかりだから、影響うけてるなぁ・・・) 個人的には栄三郎さんが出てくるとホっとして安心してお話が読める。だって鳥井は無礼で不安定なやつだし、坂木はお人好しですぐに泣くんだものー。 ほっこりと面白かったです。 未読の方はぜひ「青空の卵」を読んでからどうぞ。
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引きこもり探偵シリーズ二作目 個人的に坂木司さんの言葉の紡ぎ方がすごく好きで、読むたびに新しい価値観、自分にはなかった見方・考え方を知れる面白い作品。 精神的、身体的にハンディキャップを持った社会的弱者とされる人たちが登場する。作品の中でその人たちと関わり、いろんな生き方を知...
引きこもり探偵シリーズ二作目 個人的に坂木司さんの言葉の紡ぎ方がすごく好きで、読むたびに新しい価値観、自分にはなかった見方・考え方を知れる面白い作品。 精神的、身体的にハンディキャップを持った社会的弱者とされる人たちが登場する。作品の中でその人たちと関わり、いろんな生き方を知ることができるので素敵な物語だと感じました。
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引きこもり探偵 第二弾。 ちょっと したことに いろいろな 意味がある。 殺人事件のない 推理は どうかなと思いましたが。 意外と 奥が 深く のめりこみますね。 もちろん 第三弾 つづけて 読みます。
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ひきこもり探偵物語り第二段。相変わらず泣き虫な男子たちのつながりの話、読んでて「僕」の逆依存ぷりが少し辛くもなったがおおむね面白く読んだ。 つながりの話しだから登場人物が増えていくのは仕方ないが、だんだん誰が誰かわからなくなりそうだ。 次の本「動物園の鳥」も読まなければ。
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心温まる話だった。 シリーズ1作目は、坂木と鳥井の共依存が受け入れられなかったが、今回はまだなんとか受け入れられた。 次回でラスト。なんだか寂しい!
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短編集 佐久間さんの言葉が響く。 ねぇ、生きていくってなに?仕事ってお金のための手段?結婚しなきゃいけないの?結婚したら、子供を産まなきゃいけないの?人生ってなに?書かれたあらすじをなぞるだけの時間なの?いくつになったら、なにをしなくちゃいけなくて、いくつになったら、なにを諦め...
短編集 佐久間さんの言葉が響く。 ねぇ、生きていくってなに?仕事ってお金のための手段?結婚しなきゃいけないの?結婚したら、子供を産まなきゃいけないの?人生ってなに?書かれたあらすじをなぞるだけの時間なの?いくつになったら、なにをしなくちゃいけなくて、いくつになったら、なにを諦めなくちゃいけないの?ねぇ、教えてよ! 坂木が鳥井にプレゼントすると、おもむろに自分の作品をプレゼントする鳥井が可愛い。 うるさい。やるといったらやる。 小学生みたいな、愛すべき性質な気がする。 有栖川有栖が解説なんだけど、登場人物が著者で、男性二人が主な登場人物で、推理モノって共通項。 遠き目にありてって読んでみたい。 牡蠣を食べたくなった。 さなづらも食べてみたい。 今流行りのコラボカフェでやったら行くなぁ。ご当地ものもあり、お茶あり、お食事あり。 掘炬燵も!
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青空の卵の続編。 またあの登場人物たちに会えて嬉しい! カキのなかのサンタクロースの、坂木さんのおばあさんの台詞がよかった。 わたしも、近くのひとたちに、もっとやさしくしていきたいなって思った。 銀河鉄道を待ちながら の塚田さんの泣くことへの考えもよかったな。 新たな登場人物たち...
青空の卵の続編。 またあの登場人物たちに会えて嬉しい! カキのなかのサンタクロースの、坂木さんのおばあさんの台詞がよかった。 わたしも、近くのひとたちに、もっとやさしくしていきたいなって思った。 銀河鉄道を待ちながら の塚田さんの泣くことへの考えもよかったな。 新たな登場人物たちもみんなすき。
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おどろおどろしいタイトルと反比例する暖かい内容が素敵です。 真っ直ぐだからこその不器用さ。 幾つになっても忘れたくない物です
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひきこもり探偵2冊目。 安定の共依存。 坂木が世界の全てである鳥井と、鳥井を手放すことができない坂木。 この関係を気持ち悪いと思う人はわりと多いんだろうけど、でも一度は憧れたりしない?わたしだけ? 誰かの鳥井、あるいは坂木になりたかった。恋人ではなく、特別なともだち。 それか、坂木みたいなひとを横で見ていたいとも思う。巣田さんポジションほしい。 滝本が坂木に言ったことがすべて。坂木は鳥井という杖にすがっている。 全体的にディスコミュニケーションのはなし? もっとみんなコミュニケーションとろう、つながろう、みないな謎解きを、鳥井がしてるのがおもしろい。 坂木は本当にみんなもっと話して、友だちになったら楽しい!と思っているみたいで、なんだか健全だなあと思うのだけど、鳥井に対してだけ闇が深いのはなぜなのか…
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引きこもり探偵シリーズ二作め。 引きこもりから少し脱出しかけているお話。 色々とアラもあるのですが、うーむ…そこがこの作品の魅力なんですよねえ。 最近の坂木司作品で好きになった方はちょっと戸惑うかも。
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