失はれる物語 の商品レビュー
1番好きなcontentsはタイトルにもある失われる物語!! 全身不随で触覚以外の感覚を失い寝たきりの夫とピアニスト妻の切ない物語。 妻とのやり取りは腕の鍵盤。 申し訳なさから謝罪に来る奥さん。だんだんと来る頻度が減っていくとこも現実味があった。 強さやスピードから妻の感情を読み...
1番好きなcontentsはタイトルにもある失われる物語!! 全身不随で触覚以外の感覚を失い寝たきりの夫とピアニスト妻の切ない物語。 妻とのやり取りは腕の鍵盤。 申し訳なさから謝罪に来る奥さん。だんだんと来る頻度が減っていくとこも現実味があった。 強さやスピードから妻の感情を読み取って、これからの妻のことを考え自ら死の選択をしようとする場面が心苦しくてお互いを思い会う気持ちが切なすぎた。。 傷も好きだった◎ 特別学級で出会うアサトたち。 自分の不思議な力を誰かの傷を背負うために使う。 ずっと黙って自分に傷を移し、自分は必要ない人間だから…と。 裏切られつつ、主人公が穏やかにたくましく成長していく姿に嬉しくなった
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どれもテンポよく進み、面白かった。特に印象に残ったのは「マリアの指」だ。意外な結末に驚いた。自分が乗っている車を運転する姉が犯人で、自分が腰掛けているシートにはマリアの血がしみているとわかった時の恭介のショックは計り知れない。芳和さんがマリアの指に指輪を通す場面は感動した。
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再読。何歳の頃にこの本と出会ったのだろうか。 とあるインフルエンサーの紹介で懐かしくなり買い直して読んでみた。 読み返すと一編猛烈に記憶に残っているものがあった。「しあわせは子猫のかたち」である。 読みながら、小さい頃過ごした家を、部屋を、椅子を、空気を思い出した。読書には当時の...
再読。何歳の頃にこの本と出会ったのだろうか。 とあるインフルエンサーの紹介で懐かしくなり買い直して読んでみた。 読み返すと一編猛烈に記憶に残っているものがあった。「しあわせは子猫のかたち」である。 読みながら、小さい頃過ごした家を、部屋を、椅子を、空気を思い出した。読書には当時の環境まで思い起こさせる力があるなんて今まで知らなかった。夏の匂いを覚えている。不思議なことに、今もまた夏だった。
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「さみしさの周波数」を読んだことがあり、それに収録されている作品が何個か入っていた。 世間とうまく馴染むことができない主人公の短編が多かった。 ちょいちょいファンタジーも混じっている不思議なお話も。 私は「さみしさの周波数」にも入っている「手を握る泥棒の話」がこの中だと好きか...
「さみしさの周波数」を読んだことがあり、それに収録されている作品が何個か入っていた。 世間とうまく馴染むことができない主人公の短編が多かった。 ちょいちょいファンタジーも混じっている不思議なお話も。 私は「さみしさの周波数」にも入っている「手を握る泥棒の話」がこの中だと好きかなぁ。 主人公と少女。お互いが影響し合って良い方向に運命を変えた特殊な関係性が良かった。少女は語り合ったことをきっかけにその後の生き方が変わるが、主人公のことは覚えていないかもなと思っていた。なので最後会いにきた主人公に即気付き、他人には見せない素の顔を曝け出した少女を嬉しく感じた。
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ショートショートや短編小説は膨らますのにとても想像力を要すると思います。 私にはむずかしかったです。
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久々に読みましたが、心の底に重い石を積み上げられていったような作品でした。 しばらくは心に何か引っかかったような感覚になりそうです(良い意味で) また10年後あたりに読みたいです。
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タイトル通り、、大切なものが失われる話の短編集。 2つお話を読んでつらすぎて読めなくなった。 怖くて悲しい。 短編集が苦手なのも改めて思った(._.`)
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表題作の「失はれる物語」では、事故によって右肘から手先以外の感覚が全て失ってしまった男性の物語。毎日夫を献身的に支え、必死で会話をしようとする妻。その行く末に心を打たれました。全8篇の短編集。
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初読み、乙一さんの作品。 短編集なのに思いの外、進まなかったなぁ… なんだろ…うまく言えないけど…引き込まれるものがなかったなぁ…ふわふわした感じ。 「しあわせは子猫のかたち」は好きだな。 霊との生活で人との関わりの大切さに気がつく。 失ったものもあるけど、得たものが大きくて...
初読み、乙一さんの作品。 短編集なのに思いの外、進まなかったなぁ… なんだろ…うまく言えないけど…引き込まれるものがなかったなぁ…ふわふわした感じ。 「しあわせは子猫のかたち」は好きだな。 霊との生活で人との関わりの大切さに気がつく。 失ったものもあるけど、得たものが大きくてすてきな終わり方。 「ウソカノ」はおもしろかった。 誰にでもあるような黒歴史(笑) さわやかに終われた。 ただなぁ…「マリアの指」がちょっと疲れてしまった…重たくてなかなか進まないし…結果もうーーーん…って。。。
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切ないお話の短編集です。 切ないですが、心が温まるお話もありました。 「失はれる物語」は心が痛くなって忘れられないです、、、
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