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杉浦日向子の食・道・楽 の商品レビュー

4.3

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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2023/12/24

一人でディナーフルコースに行ける人 猪口が何百 船旅好き、年間50日は波の上 子供の頃は偏食、卵大好き 塩辛、魚卵、酒好き 「呑む前に食べろ」が主治医との唯一の約束 海苔なし具なしのちいさな握り飯と 蜆か豆腐の赤だし 高菜のオムレツ、茄子と卵の味噌炒め

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2020/02/18

日々の過ごし方を語る、軽くて洒脱なエッセイ集。 食の章ーゴチマンマ!・・・杉浦流、食の仁義。いただきます(^^♪ 道の章ー酒器十二か月・・・季節の描写とお気に入りの酒器。 楽の章ーきょうの不健康・・・人は皆、不健康。身体の事、心の事。 箸休め・・・軽やかなエッセイだが重い言葉も。...

日々の過ごし方を語る、軽くて洒脱なエッセイ集。 食の章ーゴチマンマ!・・・杉浦流、食の仁義。いただきます(^^♪ 道の章ー酒器十二か月・・・季節の描写とお気に入りの酒器。 楽の章ーきょうの不健康・・・人は皆、不健康。身体の事、心の事。 箸休め・・・軽やかなエッセイだが重い言葉も。 正しい酒の呑み方七箇条から始まり、 食の愉しさ、呑兵衛の道行、平癒に生きる楽しさを綴っています。 でも、悟りというか、一つの域に達したような老生した言葉も。 病を得てこそ考える、健康。だからこその平癒。 生きて老い、ひとりを楽しむ「憩う」は私にとっての指南だな。

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2016/11/27

ある期間が過ぎるといつの間にか杉浦日向子さん(1958~2005 享年48)の本を手にしています。「杉浦日向子の食・道・楽」(2006.7)、特に気に入っています。食の章、道の章、楽の章で構成されています。おなじみ銭湯の話、蕎麦屋の話、お酒の話が随所に登場します。そして話の箸休め...

ある期間が過ぎるといつの間にか杉浦日向子さん(1958~2005 享年48)の本を手にしています。「杉浦日向子の食・道・楽」(2006.7)、特に気に入っています。食の章、道の章、楽の章で構成されています。おなじみ銭湯の話、蕎麦屋の話、お酒の話が随所に登場します。そして話の箸休めが殊の外楽しいです!

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2012/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

印象に残ったもの 生きているものは例外なくやがて死ぬ。終わりのない命などない。だから、死のことなんか心配せずにとりあえず死ぬまで生きていればいい。せっかくこうやって肉体と心を持って今ここにいるのだからせいぜい生きていれば周りを取り囲む背景や状況の展開も移ろっていくのだろう。焦るな。 なにひとつとして不変のものはないのだし、世界の中心にたった一人立っているわけじゃなし、外野スタンドから、この世というゲームを観戦し夢中になって参加すればいい。

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2012/04/25

御酒、特に日本酒に真摯な姿勢で向き合う著者。 でもけして堅苦しくなく、鬱陶しいウンチクもなく、自然体であるのが清々しい。

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2011/12/04

短編で読みやすい本です。 通勤電車の中で読むと、短時間ですが、食べること、飲むことに考えさせられます。

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2010/08/13

2005年7月に惜しまれつつ亡くなられた現代の江戸人こと、杉浦日向子さんの、「最後のエッセイ」。酒と食べ物にまつわる思いが散りばめられています。江戸の話はほとんど出てきませんが、漂う雰囲気は他の著作と共通するものがあって、言の葉のそこかしこに、古雅を感じます。句点の打ち方が不思議...

2005年7月に惜しまれつつ亡くなられた現代の江戸人こと、杉浦日向子さんの、「最後のエッセイ」。酒と食べ物にまつわる思いが散りばめられています。江戸の話はほとんど出てきませんが、漂う雰囲気は他の著作と共通するものがあって、言の葉のそこかしこに、古雅を感じます。句点の打ち方が不思議。装丁も華やかすぎず軽すぎず、趣があって良い感じです。(現在は文庫版有り。) もう少し長い感想: http://d.hatena.ne.jp/pokorit/20060814/1155575874

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2011/08/19

 最晩年の作品でしょうか。 読んで、そのままにしておりましたが、先日ヨナキウサギ様のコメントで「あれ、まぁ。」と、探し出してきて読んだ次第。 帯が何とも。著者のこと、色々と忖度する資格も何もあったものではありませんが、「江戸の達人が残した人間賛歌」。あんまりではございませぬか。 ...

 最晩年の作品でしょうか。 読んで、そのままにしておりましたが、先日ヨナキウサギ様のコメントで「あれ、まぁ。」と、探し出してきて読んだ次第。 帯が何とも。著者のこと、色々と忖度する資格も何もあったものではありませんが、「江戸の達人が残した人間賛歌」。あんまりではございませぬか。 とはいえ、著者の文章を何ら損ねるものではありません。 むしろ、いささかの陰翳を感じさせる文章。 読む方は、いつもと変わらず、のほほんと読むのが追善かと。

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2010/06/23

豆千代さんが影響を受けたという杉浦日向子さんの著作を初めて手に取る。 気の向くままの生活指南書という一冊。 私はお酒を嗜まないので、道の章 酒器十二か月がまるっと読むだけに終わってしまったのがちょっと残念。 でも酒器を選んで一人酒を楽しむのは至福のひと時だろうなぁと…。 「雨...

豆千代さんが影響を受けたという杉浦日向子さんの著作を初めて手に取る。 気の向くままの生活指南書という一冊。 私はお酒を嗜まないので、道の章 酒器十二か月がまるっと読むだけに終わってしまったのがちょっと残念。 でも酒器を選んで一人酒を楽しむのは至福のひと時だろうなぁと…。 「雨の日の在宅。雨垂れを聴きながら、ぬるめの燗を、ゆるり。いい気なもんだ。こんなぐうたらに付き合ってくれそうなのは、かれら位か。選んだ酒盆はともに九谷。鮮やかな色と、精緻な柄を得意とする九谷は、雅味ばかりでなく、飄風にも通じている。」 お酒の良さはまだわからないけど、こんな文章を読むのは楽しい。

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2010/04/08

「(御命)いただきます」という言葉の深さ。 病気による引退を「隠居」と称した作者。 病は身の内にありそれが声を挙げて病となる。 病と闘う「闘病」ではなく、きちんとその言葉を聞いて相手と自分を知り、 なるべくすみやかにお引取り願う「平癒」を好きだと語る作者。 「リストカット」という...

「(御命)いただきます」という言葉の深さ。 病気による引退を「隠居」と称した作者。 病は身の内にありそれが声を挙げて病となる。 病と闘う「闘病」ではなく、きちんとその言葉を聞いて相手と自分を知り、 なるべくすみやかにお引取り願う「平癒」を好きだと語る作者。 「リストカット」というらしからぬテーマに語られた 「せっかく、こうやって肉体と心を持って、今、ここにいるのだから、 せいぜい生きていれば、周りをとり囲む背景や状況も移ろっていくだろう。」 「生老病死は命の四点セットだから、平等に付き合おう。 病気のときは生きて老いることを考え、元気なときは老いや病気を考え、 老いれば病と生きることを考えれば、円く死が完結させてくれる。」 引用長いですが、しっかり心に刻んでおこうと思います。

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