初恋温泉 の商品レビュー

吉田修一【著】

2009/10/04

温泉をテーマにした短編集です。最後の地方の高校生カップルのことを描いた「純情温泉」の最後の数行にぐーっと切なくなってしまって、そのとき乗っていた都営新宿線を乗り過ごした記憶があります。

2009/10/07

2008.10.21
温泉にまつわる（ひとつはちょっと違うけど）５つのお話
初恋温泉
白雪温泉
ためらいの湯
風来温泉
純情温泉

2009/10/07

再読中！
08.07.28
これ再読します。ここに出ている『ランプの宿』は、先日の震災で被災された『ランプの宿』なのでしょうか？
「いつか行ってみようよ」と話していたのに、残念です。
再開されるのでしょうか？

2009/10/04

1/27　おもしろかった。長編もいいけど短編のよさが際立っている気がする最近の吉田修一。ほんとうの温泉がモデルになってるっつーのもおもしろい。あとこの人の「素」が透けて見えないところが好き。つーか吉田修一ばっか読んでるな。最近。

2009/10/07

今更初恋ってのもどうかとは思うけど、
忘れちゃいけない大事な感覚ってあるなと思う。

各地の温泉を舞台にしたショートストーリー。
描写が軽いタッチだからこそ、自分と重ねて読めてしまう。
お客さんごとに背負っているそれぞれのドラマ。
決して特別ではないけれど、二人にとっては大切な空気。それらを上手く切り取っていて、切ない。

2009/10/04

何がすごいって６作品すべての舞台が温泉で、しかもその舞台は実在する場所を描いているということ。

この本を読んで、実際にその場所に赴くことができれば、それ以上の幸せはないと思う。

タイトルの作品、「初恋温泉」の中で彩子が放つ言葉。

「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」

小説から学びましょう。

2009/10/04

吉田さんっぽくない気がした(吉田さんの何を知ってるんだと責めないでください)。
気取ってる風であんまりおもしろくない。
最後のだけ「Water」(「最後の息子」に収録)みたいなビバ高校生の青春って雰囲気でよかったけど、あとはー…
もっと下世話な感じのが好きです。

2009/10/04

初恋温泉★★
白雪温泉★★★
ためらいの湯★
風来温泉★★
純情温泉★★★

全体的にいい話だけどガツンとくるものはなかったかな。下の「うそつき」と純情〜を比べると高校生の恋愛感にも色々あるよな、と。十代近くから見た恋愛とその上の年代。余談ですが現在テンダー・ラブとも読み比べ。さすがに９０年以上生きている方の書かれる愛はなんかもう仏の慈愛みたいな悟ってる感がありました。（余談でした）

2009/10/04

温泉旅館をテーマにした連作。吉田修一は、ストーリーを描くのがうますぎる。さらっと仕上げている。そんな感触を受ける。どの作品も面白い。けれど、読後にすっげいいい作品を読んだっていうふうにはなかなかならない。ってのは不思議なもんだけど、あのうますぎ感が逆にマイナスなんだと思う。でも、ここのところはこういう何も考えないでもすいすいと進んでいくものの方がいい。そういうのしか読む気力が起きない。(07/6/6)

2009/10/07

温泉に泊まる５組の男女の恋愛小説集。突然妻に別れ話を切り出され、とまどう夫。雪の一軒宿の謎めいたカップル。初めて恋人と温泉旅館に泊まる高校生。熱海・青荷・黒川ほか、日常を少し離れた温泉宿で繰り広げられる男と女の風景。