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システム現象学 の商品レビュー

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2013/08/08

感覚という作用は、不変化な主体と客体があるわけではなく、感覚=認知しながら主体自体が(非目的的に)形成されていくという二重作動である。 行為の中での内感というのはもっぱら調整に用いられるのであり、そこで何が感じられているかを外部から捉えようとした途端に別のものになってしまう。しか...

感覚という作用は、不変化な主体と客体があるわけではなく、感覚=認知しながら主体自体が(非目的的に)形成されていくという二重作動である。 行為の中での内感というのはもっぱら調整に用いられるのであり、そこで何が感じられているかを外部から捉えようとした途端に別のものになってしまう。しかし、内部から捉える目線として現象学を採用しても、生成途上にある過程を記述することはできない。そこで、みずから外部と内部を形成していくオートポイエーシスがシステムとして採用される。 オートポイエーシスは芸術作品の制作にも当てはまる。作者はある意図を持って制作するが、同時に作品自体も作者の意図を超えて自ら制作されていく。 行為から離れた認識の知と、行為のさなかで作動する行為の知がある。行為については、いくら知ってもそれは高級なウンチクにすぎず、学問の価値は行為あるいは経験の可能性をどのぐらい拡張するかで測られなくてはならない。

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2009/10/04

恩師の本。恩師に半ば強制的に買わされた本ですが(苦笑)思っていたより分かり易く、面白い。そうなんだ、と思える一冊。

Posted byブクログ