心に残るロングセラー名作10話 浜田広介童話集 の商品レビュー
副題「心に残るロングセラー名作10話」という絵本です。 「泣いた赤おに」「むく鳥のゆめ」「りゅうの目のなみだ」「ますとおじいさん」「花びらのたび」「ある島のきつね」「よぶこどり」「子ざるのかげぼうし」「光の星」「たぬきのちょうちん」 実は、ひろすけ童話のひとつ「花びらのたび」を...
副題「心に残るロングセラー名作10話」という絵本です。 「泣いた赤おに」「むく鳥のゆめ」「りゅうの目のなみだ」「ますとおじいさん」「花びらのたび」「ある島のきつね」「よぶこどり」「子ざるのかげぼうし」「光の星」「たぬきのちょうちん」 実は、ひろすけ童話のひとつ「花びらのたび」を小学低学年のころに読んで、大人になってもこころに永らく永らく残っているのです。 2006年4月1日に自分のブログでこんなことを言ってるんです。 花びらが散っている季節に感傷的なったんですかね ***** さくらが散ってます。 地面には花びらの山ができてます。 早朝。 ひとひらの花びらは川の中へ飛んでいきました。 川の流れに身をまかせ、流れ流されて旅をしました。 黄色一面の菜の花が「こんにちわ」「こんにちわ」 小鳥が空で歌い「どこいくのー」 昼どき。 野原で牛がのんびり「モーゥ」 子供が鏡で「ピカリ、キラリ」 夕ぐれ。 海が近づきごうごうと音が。 青ざめた花びらは「あ、」と一声、沈んでいきました。 --------- 小学校も低学年に読んだ童話。手元に本がないのでかなり創作したが。 最後のところで子供心に死をイメージしましたね。 印象深いさくらの花びらのイメージです。 日本のアンデルセンといわれた浜田廣介(ひろすけ)。他にも童話がある。いまでも読まれているのだろうか。 ***** ふと思い出してそのブログを読み返してみると、ものがたりをうろ覚えで書いているので本物はどうなんだっけと、気になって正式に読んだというわけです。 で、さっそく「花びらのたび」から読みました。 ストーリーはもうすこし複雑でしたわ! 花びらがもう河口近くに流れ着いて、ながく川のたびをしてきたものがたりを、河口付近の小魚たちに語るというしかけだったのです。 わたしが子供心に「ピカッ」と光ったところの強烈な印象が残ったものは、童話の中で 花びらがまだ木に咲いているときにうつらうつらしていて、 農作業の人が担いでくる鍬の刃がお日様にピカリと光ったのを見たのであり、 また、 花びらは散って、すぐに川に落ちたのではなく 舞散って、蝶のようだと嬉しくひらひらしているうちに すずめにくわえられて、川まではこばれたのだと。 そんな風にものがたりは変化に富んでいました。 ま、子供の記憶なんてそんなものですね。 でも、ものがたり最後、強い印象を与えられた大団円はまったく記憶通りの気がします。 こんな風です。 「赤い太陽が、海のはてに、もえていました。海も、まぶしくもえているかとおもわれました。けれども、どれが海か、空か、花びらは、見わけることができませんでした。ただぼんやりと、ひろいところに出たことだけわかりました。そうして、そのまま、花びらは、目をとじたのであります。」(「花びらのたび」84ページ) ところで わたしがブログを書いたのが2006年4月1日 この絵本の初版発行が2006年7月1日 「いまでも読まれているのだろうか。」 と言っていたわたくし、そのころに全くきがつきません、知りませんでした。 次に読んむハルキ文庫『浜田廣介童話集』も初版発行日は2006年11月8日。 こんな偶然ってあるかしら 笑
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子供の頃に読んだ「よぶこどり」、 その後、何十年経った今でも 毎回泣けてしまう。 子を思う母心を これ以上描いているお話は無いと思うほど。
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