大塚久雄 人と学問 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大塚久雄は学生時代から繰り返し読んできた大塚史学で著名な経済学者ですが、初めてその伝記ともいうべき人となりを知ることができました。京都での出生から三高卒業まで、若い日のクリスチャンとしての信仰とマルクス主義を学ぶことの葛藤。そして東大での内村鑑三、本位田祥男、矢内原忠雄たちとの出会い。法政大時代には超優秀な学生・戸谷敏之との出会い。そして、矢内原たちには評価されず、その戸谷が評価したという「所謂前期的資本なる範疇」・・・。1938年の河合栄治郎たちの退場により弱体化した東大への復帰。最後は「資本論講義」が収録されています。
Posted by
- 1