くらしのやきもの事典 の商品レビュー
国内の焼き物が見やすくまとまっている良本。 この本のサイズでは望むびょうもないが、欲を言えば資料がもっと欲しかった。写真の作品だけで、瀬戸焼なり益子焼なりが代表できてきるわけでもないだろうし、、
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<伝統工芸職人になりたいです> というような話をキャリアサポート室のお姉さん(※正富の「お姉さん」は一般基準でいくと「おばさん」ないし「ババア」となるので、そこは話半分に読んで下さい)とした。だがそれだと嫁が見つからないと思う、という正富の相談に対するキャリアドバイザの発言を要...
<伝統工芸職人になりたいです> というような話をキャリアサポート室のお姉さん(※正富の「お姉さん」は一般基準でいくと「おばさん」ないし「ババア」となるので、そこは話半分に読んで下さい)とした。だがそれだと嫁が見つからないと思う、という正富の相談に対するキャリアドバイザの発言を要約すると「正富は「この人、私がいないと駄目だわ」と思ってくれる様な、芸人の奥さんになる様な女性を探せばいいのではないか。ただし、私の周りにはそんな人はいない。」ということであった。非常にありがたいお言葉である。 生活の芸術というような事を考えた時、食器はかなり重要なファクターになると思う。 ●焼き物全般について 磁器ー原料が磁土。釉薬をかけ、1300度を超える高温で焼成 陶器ー陶土が原料。釉薬をかけない焼締めという方法もある 窯変ー焼成中における、素地や釉薬の想定外の仕上がり。 貫入ー釉薬のひび。薩摩焼白もんの「八重貫入」が著名 高台ー茶碗の下部にある台様のもの。 見込みー器の底。飲み食いした後に、ここの意匠を愛でる 景色ー釉薬や形の変化といった、見た目の塩梅を指す 織部ー緑。総織部、青織部などがある。 染付ー呉須という顔料で白磁に絵付けしたもの 吉祥文ーめでたい器のモチーフ。松、扇、半開扇、熨斗、など ●有田焼(佐賀) 生産地は有田、出荷港が伊万里だったため、江戸時代は(古)伊万里→有田町のが有田焼、伊万里市のが伊万里焼。 柿右衛門の白「濁し手」。青みが無く、温かみのある白。アンブリーチドホワイト? いい磁器は光に透かすと模様が浮き出る。今右衛門で試すと良い。 ●壺屋焼(沖縄) ●備前焼(岡山) 岡山県邑久で始まった須恵器作りが発祥。その後江戸まで栄えるが、茶道の衰微に歩長を合わせ、さらにその後磁器に押され衰退。しかし昭和に金重陶陽が登場し見事に復興。田土と窯変が生む存在感と偶然の美しさ。 緋襷ー作品同士がくっつかないように巻いた藁が燃えて美しい模様を残したのがルーツ 胡麻ー焼成中、灰がかかってできる胡麻様の模様。 ぼた餅、かぶせー大きな皿や、徳利などに別の器を乗せて焼成した時に出来る模様。 ぐい飲みー備前焼で酒を飲むとおいしい(俊介氏の談) 金重陶陽ー室町時代から続く窯場を父木某陽から受け継ぎ、30代半ばに桃山古備前の復興を志す。弟素山とともに土を探したり、採取した土を3年も寝かすなど、古の行いを復活。40日間座り込んで考えついた「秘密室」は、偶然性に依存する備前焼の窯では考えられないほどの成功率を誇る。 ●瀬戸焼(愛知) 織部発祥の地。 ●常滑焼(愛知) 日本最古の窯場。急須。 ●美濃焼(岐阜) 日本最大シェア。
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焼き物の入門書として最適です。焼き物の種類・選び方・扱い方など焼き物の基本知識を分りやすく紹介しています。かぶ・熨斗・松・まゆ毛と言えば、縁起物だそうで、祝い事のお皿として使用されるそうです。
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