もしも、私があなただったら の商品レビュー

白石一文【著】

2012/01/19

以前読んでいましたが、よんだことすら忘れていました。なので、また読んでみました。作者（白石一文）は、ロマンチストであり、ナルシストなのかなと感じます。
まあそれは、それでいいもですが、さらさらと読めますが記憶にはやはり留まりません。他の方が書かれているセックス描写のことですが、物語の構成上は必要ですが、この年（五十代）になると、こんなモノですよ解ってしまいます。

2011/11/12

読みにくくはなかったけど、ずっと白石さんが描いているテーマは顕在で、主人公の思考のところは人生を考えさせられるものがあった。
一度きりの人生、自分の思うように生きること
いろんな人の思いを踏みつけても、それぞれの生きる道を進んでいくこと
・・・そんなメッセージを感じた。
やはり出身の人が書くと、その土地が素敵に見えるなぁと思う。

2011/08/04

大人の恋愛はいいなと思う。
そこには「いくつになったから、身を固めなくてはいけない」などという規則もなく、「ただ純粋にこの人が好きなんだ」という気持ちと、多少、年をとっていくであろう姿が想像できても、それでも好きでいられる事の素敵さ、そんな心情には、博多の街がよく似合う、本当に似合う。
もしも、私があなただったら…。
こうして欲しいのではなく、本当に好きな人自身に私はなりたいと思う。
今度生まれ変わる時は、私はあなたになりたい。

2011/04/15

6年前に会社を辞め、郷里の博多に戻ってきた藤川啓吾。小さなバーを経営する現在の彼には、どうしようもない孤独と将来への漠たる不安があるだけだった。そんな彼のもとへ、ある日、会社時代の親友の妻・美奈が突然訪ねてくる。ほろ苦い過去を引きずりながら再会した啓吾に、美奈は驚くような相談を持ちかけてきたのだった―大人の男女が互いに愛し合うとは一体どういうことなのか?誰もが悩む恋心と性愛との不可思議な関係を卓抜な言葉で解き明かす傑作の誕生。

2010/11/17

傾きかかった東京の会社を辞めて福岡で静かにバーを営む主人公のもとに，会社に残り粉飾決算に手を染めて逮捕された同僚の妻が訪れる。

特にどうということもない中年の男女の恋愛話で，楽しめない。
読みやすいのが救いか。

2010/09/10

うーん…かゆいところに手が届かないというかなんというか。もうちょっと書いて欲しい思うところが多かった。ここを書いてくれたら他のところも（書いてなくても）入ってくると思うんだけど。
白石一文ははじめて読んだけど全部こんな感じなのかな？

2010/02/11

相手の立場や考えを自分に置き換える事で、

互いの理解を深めようとする場面が何となく好きだ。

勤務していた会社の旧同僚や、

その妻との愛を確かめ合う場面など・・・

じっくりと読めば味わい深い。

2010/02/07

どうも、福岡が舞台で地名が出ると情景が浮かんで（笑）やっぱり丁寧な設定と描写。硬さは気になるけど、作者の持ち味なんでしょうね。
企業事情の背景は納得できます。この部分をテーマにしても良かったくらい。恋愛については・・まだ白石さんを完全に評価できないのは、主人公達に共感なしづらい点。理屈っぽいわりに、ただ流されている感じだもんな～

2009/10/16

最大の難点は、最後近くの誤解が説けるあたりから幕切れまでの流れだと思う。他にも最大でないだけで難点は多々あり、ちょっと乗りきれない物語だった。

「もしも、私があなただったら……。もしも、あなたが私だったら……。」 の発想は悪くないし、この願いは同じ事なんだという姿勢に温かいものを感じるのではあるが……。「相手（あなた）がして欲しいことをする」という事が、必ずしも相手を喜ばせない現実もある。「して欲しいこと」って、それほど簡単には解らない（すぐに解るくらいの「して欲しいこと」はこの際問題外。）。つまりそこまで読み切れる関係が手に入るまでが人間関係の醍醐味でもあるし、完璧には無理だとも思うし……。

実際、話の中でも２人の行き違う様子が悲しい。右往左往する啓吾の姿や不可欠な美奈の行動など「もしも、私があなただったら」という想像に遠いモノを感じる。努力してもやはりこれが限度、という話なのかなー。いや、やっぱり２人には想像力が欠けている。いい年をした２人の恋が、なんだか未熟な若者のようなのはそのせいかもしれない。

2009/10/07

賢いんだか馬鹿なんだかわかんねえ男の話。
つか、セックス抜きに話を進めるのは無理なの？そーゆーもんなの？