インドの歴史 の商品レビュー
イギリスは世界の情報を押えていた。だから世界の歴史はイギリスが書いていた。イギリスが書かなかった国は日本と中国くらい。インドの歴史はもちろんイギリスが書いている。インドとパキスタンの独立のときの喧騒もわかる。
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最初に注意事項! 現在のインドという国が"インド"と呼ばれるようになったのは、英国に征服され、「英領インド帝国」となってからです。 それ以前は欧州では東・南アジア全域を漠然と"インド"と呼び、そのうち英国が支配した領域が現在のインド、お...
最初に注意事項! 現在のインドという国が"インド"と呼ばれるようになったのは、英国に征服され、「英領インド帝国」となってからです。 それ以前は欧州では東・南アジア全域を漠然と"インド"と呼び、そのうち英国が支配した領域が現在のインド、およびパキスタン・バングラデシュ・スリランカ・ミャンマーです。 本書は「インドの歴史」と銘打ってますが、内容はムガール帝国の歴史から始まります。 英国が侵略を進めていた対象がムガール帝国という統一国家であったため、本書ではムガールをインドの雛形と捉え、その興隆と衰退、英国による征服と統治、独立と現代インドの政治へと展開してゆきます。 そのため通史とはいっても、数千年に及ぶインドの長大な歴史ではなく、インドが"インド"となってからの500年間を対象としています。 独立後はパキスタン・バングラデシュ・スリランカ・ミャンマーを省いてインドに照準を絞り、各カースト間の対立、ヒンドゥー・ムスリム・シークなど各宗派間の対立と政治運動との関わりも描かれています。 ・・・しかし残念ながら、本書の第一版には、あまりにも多くの誤植があります。 明らかに違う写真、それも一度載せた写真とまったく同じものを別頁にも掲載したり、政党名を省略したアルファベットの順が逆だったり(それも同じ頁内で正しい表記と逆表記が併記されていたり)していました。 翻訳前の原本が名著だったと思えるだけに、甚だ残念でしたね。 編集部に誤植を指摘するメールを送ったところ、第二版では全て修正するとの返事を頂きましたので、購入される方は第二版をお薦めします。 ニン、トン♪
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