ラヴクラフトの世界 の商品レビュー
掃き溜めの鶴をもとめてさらにクトゥルーに分け入る。 この短編集はクトゥルー神話に直接関係するわけではなく、登場する地名に関係する物語群です。ちょっと文学的な香りを醸し出す装丁やタイトルに魅了されて買ってしまった。 クトゥルー神話を期待すると掃き溜め中の掃き溜め感、大! ホラー...
掃き溜めの鶴をもとめてさらにクトゥルーに分け入る。 この短編集はクトゥルー神話に直接関係するわけではなく、登場する地名に関係する物語群です。ちょっと文学的な香りを醸し出す装丁やタイトルに魅了されて買ってしまった。 クトゥルー神話を期待すると掃き溜め中の掃き溜め感、大! ホラーとしてもいまいち。リン・カーターとかリチャード・A・リュポフとか聞いたことのある作家の作品もあるのになぁ。ファンジンの体裁だったら説得力はあったかも。
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やめときゃいいのに沼地に分け入り気づけば首まで泥の中。全集を読んだのはもう十数年前なのでいまいちぴんと来ないものもあったのだけれど、ラヴクラフトの身も蓋もない雰囲気や逃げる勇気を持てないままに自ら破滅へ絡め取られていく人物たちの哀れさなどを、ある種の懐かしさを感じながら味わった。...
やめときゃいいのに沼地に分け入り気づけば首まで泥の中。全集を読んだのはもう十数年前なのでいまいちぴんと来ないものもあったのだけれど、ラヴクラフトの身も蓋もない雰囲気や逃げる勇気を持てないままに自ら破滅へ絡め取られていく人物たちの哀れさなどを、ある種の懐かしさを感じながら味わった。唯一勝っちゃう『コロンビア・テラスの恐怖』がむしろ異色なのもラヴクラフトものらしい。どれも訳はあまり巧いとは思えないが、それもまあ味といえば味か。最後におまけで載ってる訳者ご自慢の『クトゥルーの胸像』の写真は見事に禍々しくて素敵。
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2006/10/6購入。2007/06/23読了。 ラヴクラフト/クトゥルー神話ファンなら思わずニヤリとしそうな短編が満載。
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