少女は踊る暗い腹の中踊る の商品レビュー
どうしようもないほど…
どうしようもないほどノワールな世界。今までのメフィスト受賞作全ては読んでないけれど、系統でいえば舞城王太郎氏のようなクセのある世界観。きっと好き嫌いが激しく別れる作品だと思う。人殺しすぎ。惨すぎ。残酷すぎ。だけど、切ない? 万人受けしない作品だとは思いますが、メフィストとしては◎
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タイトルが魅惑的なのです。 何かを期待させる。 50ページくらいは、それが持続したけれど 子供達のダークサイトを抉る青春ノワール進行型についていけず。 過去の罪に囚われた青年。 連続する乳幼児誘拐殺人事件。 とんでもないシリアルキラーの登場。 周囲を巻き込みながら全体が狂っていく...
タイトルが魅惑的なのです。 何かを期待させる。 50ページくらいは、それが持続したけれど 子供達のダークサイトを抉る青春ノワール進行型についていけず。 過去の罪に囚われた青年。 連続する乳幼児誘拐殺人事件。 とんでもないシリアルキラーの登場。 周囲を巻き込みながら全体が狂っていく。 村上龍の後半の方とちょっと感じが似てるかなーと思った。 ラストはよく考えてのタイトルと思うけど 抉りすぎていて辛い。
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第一印象の「舞城王太郎からユーモアをひいたもの」が結果的に的を射ていた。舞城王太郎や佐藤友哉の暴力性からユーモア的なセンスを徹底的に排除して書き上げられた小説。 結果、非現実的で暴力的な事件ばかり起きるけれど決して茶かそうとせず真っ向から向き合うお話となっている。そのことは、本作...
第一印象の「舞城王太郎からユーモアをひいたもの」が結果的に的を射ていた。舞城王太郎や佐藤友哉の暴力性からユーモア的なセンスを徹底的に排除して書き上げられた小説。 結果、非現実的で暴力的な事件ばかり起きるけれど決して茶かそうとせず真っ向から向き合うお話となっている。そのことは、本作の独自性でもあり、1つの誠実さの形であると思う。が、ユーモアがない分読み手側も逃げ道のないまま露悪的展開に直面することになるのでかなり人を選ぶ。
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圧倒的胸糞サイコキラーパンクス! 殺戮、暴力、偏愛、自分勝手が盛り沢山 #少女は踊る暗い腹の中踊る ■あらすじ コインランドリーの管理人として惰性な生活を送っていた主人公、彼は過去の後悔を抱えて暮らしていた。ある日少女との凄惨かつ衝撃的で出会いによって、彼はさらなる暗闇に引きず...
圧倒的胸糞サイコキラーパンクス! 殺戮、暴力、偏愛、自分勝手が盛り沢山 #少女は踊る暗い腹の中踊る ■あらすじ コインランドリーの管理人として惰性な生活を送っていた主人公、彼は過去の後悔を抱えて暮らしていた。ある日少女との凄惨かつ衝撃的で出会いによって、彼はさらなる暗闇に引きずられることになる… ■レビュー めくるめく殺人の大激情。 次々と怒涛のように展開される殺戮劇はもはや芸術、ぐいぐい読めちゃうところがスゴイ。 良い意味でも悪い意味でも露骨で反吐がでる表現のオンパレード! 読んでいてここまで胸糞悪くなる作品も珍しいですね。素晴らしいです。 登場人物も狂人ばっかり。 ただ人を愛する気持ちはあり、信念もしっかり持っている。でも圧倒的に思考が幼稚で短絡的… 社会で生きていくにはバランス感覚の大切さが身にしみてわかります。 物語としては起承転結が整っていて、文章も読みやすい。読者に息をつかせぬ展開もGOODでした。 覚悟をもって読めば面白いのですが、完全にパンキッシュな殺戮ミステリーなのでご注意を。 ■推しポイント なんといっても、主人公と友人のねじれた理念。 シンプルながらも彼らにとっての正義はここにある。 なぜ自分だけが不幸なのか、お前たちも苦しむべき。 一見ただの自分勝手な意見なんですが、不幸や闇を突き詰めてしまう環境を垣間見ると、これが正しい意見のような気もしてしまう… 世知辛い時勢のなか時折現れてしまう、いわゆる無敵の人。彼らがどうして凄惨な犯罪を犯してしまうのか、少しだけわかったような気がしました。
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2006年。第34回。 パンクス? 誰かを守るために破壊しまくる。殺しまくる登場人物たち。 トラウマがある主人公(図書館に返してしまったので名前わからず)は、父から受け継いだコインランドリー2件を経営しながら暮らしているin岡山。客の苦情の対応が主な仕事。岡山弁。 ある日制服を来た10代少女に出会う。サイコキラーに出会う。高校の同級生に出会う。トラウマも明らかになる。唐突にカニバリズム。 疾走感あふれ、どうなるんだろ、と先を読み進めることはできる。本紹介によると絶望より深いらしいんだけど・・・結局何も変わらず、殺しまくり破壊しまくりってことかな('_') 「また間違えようね」が印象的。
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連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内でコインランドリーの管理をしながら無為な日々を送る19歳の桔平。深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女、蒼以によって孤独な日常が一変する。 桔平の原付のメットインには、両足のちぎれた赤ん坊の死体がつまっていた。 正体不明のシリアルキラー、ウサ...
連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内でコインランドリーの管理をしながら無為な日々を送る19歳の桔平。深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女、蒼以によって孤独な日常が一変する。 桔平の原付のメットインには、両足のちぎれた赤ん坊の死体がつまっていた。 正体不明のシリアルキラー、ウサガワの出現により桔平の抱える、過去の事件がフラッシュバックする。 懐かしい過ぎて手にとった一冊。 ぼんやりしか覚えていなかったけれど、当時の記憶がよみがえる。 シリアルキラーの出現によって、過去の事件の真相が明らかになる。 桔平の大好きだった、えみちゃん。 死んでしまった、えみちゃん。 次々に起こる、殺人とグロい描写も疾走感ありな文章ですいすい読めてしまう。 イケメンの作家さんのデビュー作で、騒がれていたがこの一冊しか無いのが残念。
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デビュ作にして今の所唯一の作品 なんとも言えないリズムが読み進みやすいが、なんともいえない読後の不快さ
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これは苦行か・・・。 両足のちぎれた赤ん坊だの、切り取られた頬だの、でてくるアイテムがあまりにもグロい。読みすすめるのが苦痛。 正直、昭和の文学少女にはきついの一言。
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半年以上またぎで読んだのでずいぶん長い物語に感じられた。すごく面白い。 後半はウサガワが気になって仕方なく。すごい残忍なシリアルキラーなのにくだけた話し方と何故か友好的(高須賀とかに比べると)な感じが不思議だ。色々な人がいてそれぞれのこんがらがったエピソードが、からまりあうどころか更にこんがらがっている。濃密。こんなにエピソード出すと混乱しちゃいそうだけど、理解できる書き方。こんな日常(一週間位しか物語中では経過していないけど)だったら飽きないんだろうなと考えてしまった、不謹慎な。すごいんだもん。マイオトロンだのナタだの散弾銃だの、そんなに人殺したら(技術云々とかの前に)捕まったりとか後の人生たまんないよ……って誰もが考える疑問を遠くにすっ飛ばして田舎で殺しまくり。方言で。まるでm走を全力疾走している学生のように。走る。速く。迷いがないように。さいごはウサガワと敵対しちゃうんだよな。 キケンすぎる奴。いったい誰だ?⇒大切な人が同じ。やることはお互い違うが助け合う(というより仕事を共同でしあう?)⇒敵対、というかんじ。 敵に回したらまずいよウサガワは。 なんだかんだで結平をさいごに助けてくれたウサガワはヒーローみたいだった。話はあれでオワリだけど、これからウサガワとたたかうっていう“まだまだ始まり続いていく”っていうものがよくよく感じられた。また読みたい。どうなるんだろう、これから?と。 作者さんが同い年で超気になる。現在は何してるのだろう、また小説書いてほしいな。
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第三十四回メフィスト賞受賞作。久しぶりにメフィスト賞作品を発売直後に読みました。 とりあえず面白かったです。 印象としては「上品な舞城王太郎@改行多め」みたいな(また分かりにくい例えを)。一人称で妄想と現実の境が分かりにくい書き方、グロテスクで暴力的。論理性は一切ない。主人...
第三十四回メフィスト賞受賞作。久しぶりにメフィスト賞作品を発売直後に読みました。 とりあえず面白かったです。 印象としては「上品な舞城王太郎@改行多め」みたいな(また分かりにくい例えを)。一人称で妄想と現実の境が分かりにくい書き方、グロテスクで暴力的。論理性は一切ない。主人公の思考はぶっ飛んでてイっちゃってるし、過去に捕らわれまくっているというお決まりの設定。しかもその過去のフラッシュバックが少々しつこく、途中でうざったくなる。 メインの事件は連続乳児誘拐事件。それに他の殺人とか過去のこととかが絡んでくる。主人公は偶然出会った少女を守ろうと必死になって云々、と。 少女を探す行程とか、乳児誘拐事件の犯人へ至る思考とか、ご都合主義過ぎるのが気になったくらいで、まあ最近のメフィスト賞作家(つーよりファウスト系作家)は基本こんな感じだよな、と。どうせならその論理性のなさで最後に、今までのは全部主人公の勝手な勘違いですよ的なオチがあったら笑えたのに。 ただこの人、岡山県の人なのですよ。たぶん岡山市の人。本文の会話、全て岡山弁。これでもかってくらいに岡山弁。岡山を離れて一月で岡山弁を見ることになるとは思いも寄りませんでした。「~なわけねえが」とか「さみいことばあしやがるけえな」とか。方言は文字にすると読みにくいことこの上ない。味は出るが。 高柳が一番気に入ったキャラ、ウサガワくんの台詞より抜粋。 「それじゃ、ばいばいですよ」 何か可愛いので好き。もう一つ、同じくウサガワくんの別れの挨拶。 「じゃあな結平君。また間違えようね」 06.06.08
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