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現象学と解釈学 の商品レビュー

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2014/11/07
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[ 内容 ] 現象学は、人間の経験の内側に立って普遍的な学知の基盤を問う。 他方、解釈学は、そうした経験が歴史的であることから視野を歴史性へと広げ、その個別性を示すが、そこには知の「相対化」の傾向が伴う。 この二つの哲学が出会ったとき、何が起きたか。 現象学は、「地平」の概念によって解釈学と連携しつつ、知の「絶対化」の不可能を見出すが、しかし、その後、そこからいわば垂直に自己深化していくことになる。 現象学と解釈学の邂逅と離別の知的刺激に満ちた深層分析の書であり、生動する「現代哲学」の今を問うスリリングな論考。 [ 目次 ] 第1部 現象学と解釈学―その接近と提携(現代ドイツ哲学の動向―学的認識から経験へ;現象学の歴史的諸展開―本質現象学から「人間と世界」の現象学へ ほか) 第2部 反省理論と解釈理論(現代哲学の反省理論;解釈学の現況 ほか) 第3部 現象学の近代批判(ハイデガーによる技術批判;フッサールによる科学の客観主義批判 ほか) 第4部 媒体性の現象学への道(近さと隔たり―隠れたる媒体についての所感;現象学に課せられたもの ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2011/07/14

現象学者新田義弘が、主にフッサールに依拠しつつ現象学と解釈学の交錯を論じた本。フッサール後期の「地平」概念において現象学と解釈学の問題が交差することを示しつつ、現象学の立場から徹底した反省理論を展開していく。

Posted byブクログ