妖怪セラピー の商品レビュー
ナラティブセラピー入門。とあったので、面白そう。と借りてみた。 たしかに、ナラティブセラピーの技法を効率的に使っている。 問題の外在化技法を巧みに使っている。 人って、自分の中にある問題(価値観、自動思考など)を見ずに、なんらかの問題に直面した時に深く考えて、悩みすぎてしまい、...
ナラティブセラピー入門。とあったので、面白そう。と借りてみた。 たしかに、ナラティブセラピーの技法を効率的に使っている。 問題の外在化技法を巧みに使っている。 人って、自分の中にある問題(価値観、自動思考など)を見ずに、なんらかの問題に直面した時に深く考えて、悩みすぎてしまい、その問題を悪化させてしまうことがある。 自分の中にある問題を一旦、妖怪に置き換えて考えて、自分と切り離して、問題と客観的に向き合う。 それが、妖怪セラピー。 外在化は、すごく必要で、解決に導きやすい技法だと思うので、それを日本古来の妖怪になぞらえたのは、すごい良いと思った。 ただ、それを打破するために行うセラピーは、人によっては難しいのかなーと。 やろうとしても、出来なかった時に、問題を悪化させたり、また新たな妖怪(問題)がでてきたりする可能性が無視できないかなと。 そこは、一緒に進行していくカウンセラーの技量にもよるかなと思った。 でも、これは、子供には、やりやすいセラピーかもしれないね。 ちなみに、自分と仲良しの妖怪は、たぶん。。 「こわい(狐者異)」と、「いそがし」かな(笑)
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読中にもかかわらず、オススメしたくなるほど、この本の視点、ナラティブセラピーは斬新で画期的で即効性がある。古来の呪術、神話、伝承の元型に私が求めていたのはこういうことでした。
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これはなかなか面白い本でした。 自分の中にある問題を外在化させ、それを妖怪にすることで、問題を自己の内ではなく外に求めようというセラピー。 例えば人前で緊張するのは「ぶるぶる」という妖怪が近くにいるからであって、自分が弱いからではない。ぶるぶるを追い払うための儀式(襟を払...
これはなかなか面白い本でした。 自分の中にある問題を外在化させ、それを妖怪にすることで、問題を自己の内ではなく外に求めようというセラピー。 例えば人前で緊張するのは「ぶるぶる」という妖怪が近くにいるからであって、自分が弱いからではない。ぶるぶるを追い払うための儀式(襟を払うなど)を決めて、緊張する場面の前に行うことによって平静を保とう、というセラピーです。 この人は社会学の人なので、セラピーのやり方とかはそれほど専門ではないっぽい。ので、心理学の人とかと組んで、きちんと体系化されればすごく面白いセラピーになるのではないかと思います。 ただ、儀式を行うっていうのは、その儀式ができない場合に悪化しそうだけど…強迫の人とか特に。 自分だけではなく、自分が苦手な相手にも妖怪が憑いてると思うことで、その人自身ではなく「苦手な部分」を切り離せるというのも面白いところだと思います。
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