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ルート350 の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

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2009/10/04

070304 スピード感があって面白い。バッハの世界旅行・幽体離脱者のお馬鹿な口調・離婚男と少女の会話が心地いい

Posted byブクログ

2009/10/04

最初の話が好きです。仮定の話。不思議系。 というか、全般的に不思議系ですが、洒脱なのでこういうのも有りか、と思ってしまう。

Posted byブクログ

2009/10/04

短篇集。なんとなーく、この人の文体の感触が読めてきた。そうかそうか、と。何と言っても話の展開の仕方が小気味よくていい。そして魅せ方をわかっている。一冊としての。どの短篇も長篇にできる種なように思える。この人は信じているものを強く確信できる力があるんじゃないかなぁ、と読んでいて感じ...

短篇集。なんとなーく、この人の文体の感触が読めてきた。そうかそうか、と。何と言っても話の展開の仕方が小気味よくていい。そして魅せ方をわかっている。一冊としての。どの短篇も長篇にできる種なように思える。この人は信じているものを強く確信できる力があるんじゃないかなぁ、と読んでいて感じた。一歩間違えば、自惚れ、慢心になりえるくらい強い自信を持っている。ように思える。(06/11/26)

Posted byブクログ

2009/10/04

空間とか時間とか どうにもつかめないもののまわりを言葉を構築することで物語が、本来時間の上でゆらりゆらりとながれていく、語られても過ぎていく、とどまらないものが 構築されていくっていうことのすごさを感じた。のうみそのなかに4次元はある かくじつに存在する この、めにみえるせかいの...

空間とか時間とか どうにもつかめないもののまわりを言葉を構築することで物語が、本来時間の上でゆらりゆらりとながれていく、語られても過ぎていく、とどまらないものが 構築されていくっていうことのすごさを感じた。のうみそのなかに4次元はある かくじつに存在する この、めにみえるせかいのなかでは不可能な「実際にものごとをちょっとわきにおいておく」ということや「この話はおいといて」ということを文章をよんでいる頭の中ではできるのである。それをひしひしと感じる。空間とか時間をつくっていくもの。前に、悪徳の栄えを読んだときに「頭の中で絵を描くことのできる」ということを感じたけど、それ以上にもっと俯瞰して物語という人生というか、うーん、 例えば映画があったとして、映画のなかで実際口に出して語られるところと、登場人物の様子からしか推し量られない部分もかたられる(くどいとかじゃなくて)。文章至上主義でもないけどあとあとじでんしゃにのってびゅーと走っている時にのうみそがおもいだす。

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2011/09/19

 ロックな小説だ。 ロックアルバムのような短編集だ…と思う(ずっとアルバム買っていないので)。 ロックミュージックとは関係ない。ロックな精神が流れている、ということだ。 飼い慣らされていない。 そう、同じ著者の作品で、イヌからみた冷戦史を描き、読む者を驚かせた『ベルカ、吠えないの...

 ロックな小説だ。 ロックアルバムのような短編集だ…と思う(ずっとアルバム買っていないので)。 ロックミュージックとは関係ない。ロックな精神が流れている、ということだ。 飼い慣らされていない。 そう、同じ著者の作品で、イヌからみた冷戦史を描き、読む者を驚かせた『ベルカ、吠えないのか?』に登場してくる凄みあるイヌたちのように。 著者は、この本のことを“ストレートな短編集”だと、記している。「ストリートライター、ストーリーライダー、ストーリーファイター」は青春小説、「飲み物はいるかい」は、日常からほんの少し外れたところを切り取った話だし、「物語卵」は、藤子・F・不二雄SFを混乱させた物語かな。 「ベルカ…」やこの夏文庫になった『アラビア夜の種族』から見れば、たしかにストレートと言えなくもない。 そして、この本は、やはり「アラビア」よりも、後に書かれた小説なんだとわかる。 読みやすくなったといえばいいのか。 いきなり陸上競技に例えて何だが、大阪世界陸上、北京オリンピックに向けて期待の星・男子400メートル走の金丸祐三が豪快なフォームのままタイムがよくなった。そんな感じ。 いや、「アラビア」は、トラックを走っている間に、ハンマー投げをして、棒高跳びをしてゴールをするようなものだったな。 それはともかく、この『ルート350』は、奇抜なことをやっているわけではないのに、疾走感を失わず、読んでいる者を飽きさせない、次の話はどんなのだろうと期待を持たせる短編集になっている。 それにしても、この本のタイトルは何だろう。 ちなみに「ルート350」は、国道350号線のことで、新潟市から佐渡に渡り、国仲平野を横切り、再び海を渡り、上越市に戻ってくるルートだ。 たしかに最後に同タイトルの短いエッセイ風の話が載っているのだが。 古川日出男作の佐渡を舞台にした長編ロードノベル。 そんなものも読んでみたかった。

Posted byブクログ

2011/12/03

 短編でこんなに面白く文章が巧みなんて、詐欺だと思う。  どこからこんな言葉が零れ出してくるんだろうって、読みながらわくわくしてる自分がいる。それと同時に妙な敗北感も、この人の本を読むたび感じる。  『お前のことは忘れていないよバッハ』(こんな題の短編、読まずにはいられないじゃな...

 短編でこんなに面白く文章が巧みなんて、詐欺だと思う。  どこからこんな言葉が零れ出してくるんだろうって、読みながらわくわくしてる自分がいる。それと同時に妙な敗北感も、この人の本を読むたび感じる。  『お前のことは忘れていないよバッハ』(こんな題の短編、読まずにはいられないじゃないか!)は最後のページで「やられた」と思いました。  新刊を本屋で見かけたら買わずにはいられない作家。

Posted byブクログ

2009/10/07

短編集。まるで違う話なのに、「語ること」「旅について」「音楽と暴力」「逃げ出すこと」「破壊」「子供」「愛」etc.と繰り返し語られるモチーフの登場で1本の長編のようにも読める。

Posted byブクログ