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デカルトの暗号手稿 の商品レビュー

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2020/02/13

デカルトの伝記。われおもうゆえわれあり。デカルト座標の考案者。トポロジーの創始者。知的好奇心をかきたてられる。

Posted byブクログ

2016/03/13

異端審問を恐れ、密かに暗号で記されたデカルトの秘密の 手稿。そしてその手稿を見出し、彼の学問的成果を解読した ライプニッツ。一種知的発見のミステリを楽しめるかと 思って読んだのだが、その辺りの謎解き成分はごくわずかで ほぼ真っ当なデカルトの伝記という内容だった。デカルトの 「人物...

異端審問を恐れ、密かに暗号で記されたデカルトの秘密の 手稿。そしてその手稿を見出し、彼の学問的成果を解読した ライプニッツ。一種知的発見のミステリを楽しめるかと 思って読んだのだが、その辺りの謎解き成分はごくわずかで ほぼ真っ当なデカルトの伝記という内容だった。デカルトの 「人物」について知ろうとするのには最適な本ではあるが、 少々物足りない読後感となった。 かつて「魔法」や「オカルト」にどっぷりはまった当方と しては、薔薇十字について少し説明が足らないのではないか と思った。ただでさえ最初から色眼鏡で見られる事柄なの だから、慎重に丁寧に解説してあってもよいかと。ただ、 日本と海外ではそのあたりの理解具合は違うのかも知れない ので、この本を読んで薔薇十字に「引っかかった」人は 他の文献を是非当たって欲しい。安っぽいオカルト重視の いかがわしい本は避けること(笑)。

Posted byブクログ

2012/09/05

タイトルにあるデカルトの暗号手稿については100文字でも書けるぐらいのことしかかいてなくて、あとはデカルトの伝記。 全体的に文章がおかしくて読んでて疲れた。

Posted byブクログ

2010/06/24

「我思う、ゆえに我あり」という言葉で有名な、フランスの哲学者ルネ・デカルト(1596~1650)。彼はその生涯の前半期を旅に生き、志願兵として各地を転戦した事実が知られている。そしてその合間に、各地のさまざまな知識人たちと交流を深め、ドイツでは薔薇十字思想とつながりのある、ある数...

「我思う、ゆえに我あり」という言葉で有名な、フランスの哲学者ルネ・デカルト(1596~1650)。彼はその生涯の前半期を旅に生き、志願兵として各地を転戦した事実が知られている。そしてその合間に、各地のさまざまな知識人たちと交流を深め、ドイツでは薔薇十字思想とつながりのある、ある数学者とも知り合いになり、この人物を通じて、薔薇十字団との接触を図ろうとしたという。結局、この接触は実現しなかったが、一方でデカルトは、この数学者の影響もあり、錬金術や占星術で使われる記号や、意味不明の数列などが記された、未刊の秘密のノートをつけていたのである。 デカルトが未公表の秘密のノートの表題とした『オリンピカ』という言葉は、当時の薔薇十字思想と深い関わりのあるいくつかの著作にも登場している。『金の三分割に関するオリンピカ的な財宝』(一六〇七年、フランクフルト)、『オリンピカ的な新しい薔薇園』(一六〇六年、フランクフルト)、そして錬金術師・医師のオスワルド・クロルの『化学の殿堂』(一六二〇年、フランクフルト)に見られる一節、「オリンピカ的な精神、あるいは見えざる人」である。クロルは「オリンピカ」という用語を、「理解不能」という意味で用いていたという。 現在では、デカルトのノートの原本はすべて失われてしまったが、その一部の写しを、後にデカルトの死後に、ある高名な博学の人物が筆写することとなる。その人物とは、ニュートンのライバルとしても有名な、ライプニッツである。デカルトの秘密のノートにはいったい何が書かれていたのか? それは今日の幾何学の一領域である、「位相幾何学(トポロジー)」に関するデカルトの発見であったという。 デカルトは宇宙の構造と幾何学とのつながりに着目し、神の創った宇宙の秘密を解こうとしていたのかもしれない。異端審問の脅威を恐れて、結局その発見を公表することはなかったが、もし彼が現代に生きていれば、さらなる未知の発見をしていたかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/04

偉大に哲学者であり数学者でもあったデカルトの暗号。それを手に入れたのは、やはり著名なライプニッツ。暗号手稿の内容がクライマックスで登場するが、全編デカルトの伝記。アクティブにヨーロッパ全土を旅しながら貪欲に知識を吸収しようとする姿は感銘を受ける。また、デカルトがいなければ、今日の...

偉大に哲学者であり数学者でもあったデカルトの暗号。それを手に入れたのは、やはり著名なライプニッツ。暗号手稿の内容がクライマックスで登場するが、全編デカルトの伝記。アクティブにヨーロッパ全土を旅しながら貪欲に知識を吸収しようとする姿は感銘を受ける。また、デカルトがいなければ、今日の数学の発展せず、GPSなんか夢の話だったろうという、業績の凄さにただただ感動。

Posted byブクログ

2009/10/04

デカルトの科学者としての側面に光を当てつつ、デカルトの人生を概観し、最後にデカルトの残したとされる失われた暗号手稿をライプニッツか解き明かしたらしい、という話がクライマックス。手稿が現存していればもっと面白い話になったんだろうなぁ。

Posted byブクログ