それでも家族を愛してる の商品レビュー
地元、隣接区と図書館に蔵書がなかったので、リクエストをかけた。 だいぶ以前から読みたいと思っていたので、良かった。 「家族」の19も物語は、どれも愛に満ちている......? 「家族」を絶対的で、神聖なものだと思う? 「普通の家族」なんてあると思う? そこから外れている「家族」...
地元、隣接区と図書館に蔵書がなかったので、リクエストをかけた。 だいぶ以前から読みたいと思っていたので、良かった。 「家族」の19も物語は、どれも愛に満ちている......? 「家族」を絶対的で、神聖なものだと思う? 「普通の家族」なんてあると思う? そこから外れている「家族」は不幸なの? 家族の美しさを信じたい気持ちはわかる。 守るべきもの、大切なもの、心のよりどころ、それを否定はしないし、そうであればいいなと思う。 でも、残念ながらそうではない場合も少なからずある。 それに自分の理想を普通だと思い込んで他人に押し付けたり、それによる偏見で相手を傷つけたりすることが、許されるのか? もともと人は多様性の塊だ。 私たちがすべき正しいことがあるとするならば、それは「耳を傾けること」しかないのではないか。 様々な家族の物語があったが、第2章に登場した家族の物語は、涙こそ流さなかったが、一筋の光明であった。 60頁、子供を持たない人々の声が挙げられている。 それでも、子供を授かったとしたら、「私は、良い親になれるのか」。 母親のローザは息子のヴィンスに手を焼くが、息子の顔にいつも手を置いて諭し続けた。 すごい母親だと思う。 私だったら、ADHDの息子に、いつも、額に手を置いて、諭し続けられるだろうか? この子のために戦えるだろうか、子供を信じ続けられるだろうか? ヴィンスは大学を首席で卒業したけれど、私の子も(首席ではなくても)学べるだろうか? この子は大丈夫、と言えるだろうか? 声を張り上げたり手をあげたりをやめられるだろうか? 寝ている子供を泣きながら抱きしめるのではなく、起きているときに、目を見て、「ねえ、わたしにはあなたが必要なんだよ」(77頁)と言えるだろうか? いや、言っているけれど、その言葉が、あの子に、きちんと届いているのか、わたしに知るすべがあるのだろうか? 家族は辛い。でも、いつか言えたらと思う。 それでも家族を愛してる、と。
Posted by
さまざまな壊れかけたり、修復されたり、バラバラに成った家族の話、16話。全部アメリカに住んでる人の話だが、中国、アイルランド、ジャマイカなど出自はいろいろ。アメリカの社会の縮図をみるみたいな読み物。
Posted by
キャシー松井の『子供にマネーゲームを教えてはいけない』にて、自分の父親の話があると紹介されていたので読んでみた。 アメリカに移民した人々や、アメリカの家族19のそれぞれの人生物語。アンディ松井氏だけでなく、それぞれに、色んな家族の「かたち」が描かれていた。時を経て、是非とももう一...
キャシー松井の『子供にマネーゲームを教えてはいけない』にて、自分の父親の話があると紹介されていたので読んでみた。 アメリカに移民した人々や、アメリカの家族19のそれぞれの人生物語。アンディ松井氏だけでなく、それぞれに、色んな家族の「かたち」が描かれていた。時を経て、是非とももう一度読み返したい。
Posted by
- 1