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焼け跡の青春・佐々淳行 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2017/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の佐々淳行氏は祖父と同い年。 佐々氏と祖父は何の接点もないが 同じ時代を生きていたのかと思うととても近く感じた。 激動の時代を生き抜いてきた世代なのだとつくづく感じる。 そして佐々氏が最後に指摘した日本が直面する脅威について、この本が出版されてから約10年経った今、尚更きちんと向き合うべきだと感じた。 この世代の人達が、戦争を知らない私達に残そうとする事実を受け止めて活かさなければいけないと思う。

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2009/10/04

佐々さんの自分史であり、戦後の生活史。/山田風太郎の一連の日記を彷彿とさせられる。やはり食べ物についてのエピソードが良く見られる。/佐々さんの記憶力には脱帽。/エネルギーに溢れまくる彼の光輝く10代は、読むものの記憶を揺さぶりながら惹き付ける。/俺くらいの世代には朝鮮戦争は近代史...

佐々さんの自分史であり、戦後の生活史。/山田風太郎の一連の日記を彷彿とさせられる。やはり食べ物についてのエピソードが良く見られる。/佐々さんの記憶力には脱帽。/エネルギーに溢れまくる彼の光輝く10代は、読むものの記憶を揺さぶりながら惹き付ける。/俺くらいの世代には朝鮮戦争は近代史の一つに過ぎないけど、終戦わずか5年で当時の青年達に与えた衝撃は想像するに余りある。/全学連の運動が高まるような気運の中、体制内改革派を標榜する佐々さんの姿勢は凄い。立派である。/最近すっかり佐々さんの虜。このまま佐々流「ホーンブロワー物語」を一期に読破する勢い。

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2009/10/04

連合赤軍あさま山荘事件で警察側の警備幕僚長を勤め、その後も各種テロ事件の解決に関与してきた東大卒の警察官僚という強面な肩書きとは裏腹に、敗戦前後に亘る自身の少年時代が自己の目線で淡々と綴られている。 昭和20年8月の玉音放送直前、疎開先の田舎町では村民が沐浴し身を清めたという。淳...

連合赤軍あさま山荘事件で警察側の警備幕僚長を勤め、その後も各種テロ事件の解決に関与してきた東大卒の警察官僚という強面な肩書きとは裏腹に、敗戦前後に亘る自身の少年時代が自己の目線で淡々と綴られている。 昭和20年8月の玉音放送直前、疎開先の田舎町では村民が沐浴し身を清めたという。淳行少年も水浴のために河原に向かうのだが、そこで視たものは村の娘達のはちきれんばかりの玉の肌と全裸で水浴を楽しむ天真爛漫な姿。淳行少年はあまりのことにどぎまぎしそそくさと退散する。

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2009/10/04

佐々淳行氏の半自伝的昭和史で,戦争末期(疎開時代)から高度経済成長期前夜(大学を卒業して警視庁へ)までを描く。著者も述べているように,昭和20〜30年代はまさに激動の時代で,その時の人々の生活を伝える記録は意外に少ない。そういった意味で本書は,貴重な資料の1つと言えるかもしれない...

佐々淳行氏の半自伝的昭和史で,戦争末期(疎開時代)から高度経済成長期前夜(大学を卒業して警視庁へ)までを描く。著者も述べているように,昭和20〜30年代はまさに激動の時代で,その時の人々の生活を伝える記録は意外に少ない。そういった意味で本書は,貴重な資料の1つと言えるかもしれない。また,戦後の学生左翼運動が吹き荒れた当時の東大の中で,「インテリやくざ」として鳴らした著者の言動は興味深く面白い。

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