虹の鳥 の商品レビュー

目取真俊【著】

2019/04/16

『眼の奥の森』を先に読んで、一作で判断するのはどうかと思い、こちらも読んでみましたが、やはり自分の好みではありませんでした。小説としての良し悪しというより、残虐な描写が苦手なので読み切るのがしんどかったです…。批評になってないですね。

2016/06/13

深夜に読み始め、内容の過激さに夜が明けるまで眠れなくなるというはじまりだった。

今まで読んだ本の中で最も残虐で暴力的だった。身の毛がよだち、血の気が引いて、読めないところが多かった。すごい作品。衝撃的な本だった。

2013/09/16

途轍もなく大胆で、かつ吐き気のする小説だ。主人公は軍用地保有者で資産家の息子だが、複雑な家庭環境の元、コザの町で不良達とつるむ様になる。そして大人になる頃背中に残るのは耐えがたい重み。基地の金で食っている島、売春と犯罪、そして憎悪と葛藤の島。観光で来る人達には目に見えない部分の沖縄だ。多分にこの小説を読んだ沖縄人と大和人とでは、どう感じたにせよ確実に後味が違うものを憶えるだろう。沖縄という一つの島の苦悩が詰まっている。