ブランドの条件 の商品レビュー
商品価値はブランドの名前の影響が強い。 「偽物の流通がむしろ本物の価値を高める 憧れだから偽物が出回る」 というのは面白い考えだと思う。 ヴィトン、エルメスとシャネルの対比が面白かった。ヴィトン、エルメスは宮廷貴族の仕立てを起源とし、貴族、ブルジョワがターゲット、永続性をコンセプ...
商品価値はブランドの名前の影響が強い。 「偽物の流通がむしろ本物の価値を高める 憧れだから偽物が出回る」 というのは面白い考えだと思う。 ヴィトン、エルメスとシャネルの対比が面白かった。ヴィトン、エルメスは宮廷貴族の仕立てを起源とし、貴族、ブルジョワがターゲット、永続性をコンセプトにしている。また、豪奢な服はパブリックなものとされ、王宮での暮らしぶりを披露することで権威を見せた。 シャネルはココシャネルという一人の女性が起源であり、貴族のいないアメリカなど大衆を対象にし、女性が動きやすい服を作る実用性、お洒落としてのブランドであるモードがキーワードだ。 シャネルは権威の象徴としての贅沢な服を嫌った。 単なる宝石のリングやネックレスは金をぶら下げているようなものだ。 職人の手仕事にこだわる高級志向、本物志向は貫きつつ、守りに入るだけではブランドが飽きられてしまう。モードに寄せないブランドも独自のテーマごとに新作を出すことでファンを飽きさせないし常に新しくなりつづけることが大事
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広く知られる高級ブランドの誕生のルーツをたどり、ブランドがブランドたるゆえんを紐解く。貴族のお墨付きを得て繁栄を築いたルイ・ヴィトン。貴族社会に背を向け、新たに活動的な女性像を打ち出したシャネル。時代の変化に伴ってその始まりは違えど、共通しているのはその「名」を伝説にまで高めたこ...
広く知られる高級ブランドの誕生のルーツをたどり、ブランドがブランドたるゆえんを紐解く。貴族のお墨付きを得て繁栄を築いたルイ・ヴィトン。貴族社会に背を向け、新たに活動的な女性像を打ち出したシャネル。時代の変化に伴ってその始まりは違えど、共通しているのはその「名」を伝説にまで高めたこと。ブランドにあまり興味のない人でも楽しめる。
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ブランドの歴史を振り返りながら、有名がブランドがいかにしてその地位を築いたかを説明している。内容的はあまりおもしろくなかったし、あまり参考にもならなかった。オーラだの抽象的な表現が多くてとらえどころのない本といった印象。
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昔の王族や貴族たちが愛用していた小物や備品を作っていたからブランドになったのか、それともその小物や備品を作っている人そのものが素晴らしいからブランドになったのか。 前者はヴィトン、後者はシャネル。 結局のところ、とても素晴らしいと多くの人が評価しているものが、ブランドの条件で...
昔の王族や貴族たちが愛用していた小物や備品を作っていたからブランドになったのか、それともその小物や備品を作っている人そのものが素晴らしいからブランドになったのか。 前者はヴィトン、後者はシャネル。 結局のところ、とても素晴らしいと多くの人が評価しているものが、ブランドの条件であり、その由来や背景は、ただの御託にしか過ぎない。 ある品物を持っているときに、見ず知らずの人でも何故かあなたに高い評価を持たれる可能性が高いと本人が考えるもの。 これがブランドの条件だ。
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≪目次≫ はじめに ーなぜこのバッグが欲しい? 第1章 ブランドの誕生ールイ・ヴィトンはいかにしてルイ・ヴィトンになったのか 第2章 希少性の神話ーエルメスの戦略 第3章 貴族のいない国のブランドーシャネルとマス・マーケット 第4章 ブランドとは女のものかー贅沢文明史にむけて 終...
≪目次≫ はじめに ーなぜこのバッグが欲しい? 第1章 ブランドの誕生ールイ・ヴィトンはいかにしてルイ・ヴィトンになったのか 第2章 希少性の神話ーエルメスの戦略 第3章 貴族のいない国のブランドーシャネルとマス・マーケット 第4章 ブランドとは女のものかー贅沢文明史にむけて 終章 「変わること」と「変わらないこと」 ≪内容≫ ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネルとラクジュアリー・ブランドの変遷を追いつつ、何が人々を「ブランド」信仰に走らせているのかを問うたもの。 〇ブランド現象は「贅沢の大衆化」 〇18世紀までのファッションは男のものであったこと
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『ブランドの条件』山田登世子。読了。メゾンブランドとデザイナーズブランド。ファッションに限ったことではなく、広義な意味でのブランドについて。仕事柄、為になる一冊だが、書かれたのが2006年。時代は早いもので、ここに書かれている
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軽く読めてブランドの歴史も知れておもしろかった。 ココ・シャネルについての話は少しは知っていたけど、エルメスとかは知らなかったので、ブランドの成立についても知れたのはよかった気がする。
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ヴィトン・エルメス、シャネルを取り上げてブランドの条件を探求する。三つのブランドを巧みに比較していることで、理解が深まる。特にシャネルの章は勢いがあって面白かった(幾分シャネル贔屓の気がした)。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] その名がつくと、ただのバッグの値がたちまちはねあがる。 ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネル―オーラを授ける「名前」の魔力。 このマジカル・ワールドの謎を解く鍵は、メゾン「誕生」のシーンにあった! 贅沢を売りたい人、買いたい人、どちらも必読。 「ラグジュアリー」の本質に迫る、ブランド文化論の決定版。 [ 目次 ] 1章 ブランドの誕生―ルイ・ヴィトンはいかにしてルイ・ヴィトンになったのか(ブランドとモードは両立しない? 起源のオーラ―はじめに皇室があった ほか) 2章 希少性の神話―エルメスの戦略(馬車vs.自動車―エルメスがフォードに勝つ 「売らないこと」を売る ほか) 3章 貴族のいない国のブランド―シャネルとマス・マーケット(貴族にブランドは存在しない シャネルという名のフォード ほか) 4章 ブランドは女のものか―贅沢文明史にむけて(贅沢は男のものだった 女性専科の時代へ ほか) 終章 「変わること」と「変わらないこと」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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ブランドの永続性とモードの儚さの魅力を知った。 「何も変わらないためには、すべてが変わらなければならない」
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