芸術原論 の商品レビュー
赤瀬川源平が亡くなったと聞いて手に取った本。 粘膜のようなもので人と人がつながってるという発想が面白かった
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芸術の、原論。 だからといって、特に体系的なことが語られているわけでもない。 語られているのは、宇宙を満たす「ヌル」のことだったり、路を歩いて出会う「トマソン」だったり、デュシャンと侘び寂だったり。 路を歩いていてふと見つけるおかしなものや、東京という街の中の銭湯のこと、要す...
芸術の、原論。 だからといって、特に体系的なことが語られているわけでもない。 語られているのは、宇宙を満たす「ヌル」のことだったり、路を歩いて出会う「トマソン」だったり、デュシャンと侘び寂だったり。 路を歩いていてふと見つけるおかしなものや、東京という街の中の銭湯のこと、要するに見過ごしているものと、「出会う」才能。 芸術、なんて言葉があとから出来て、かえって固まって、固まっているから捉えにくくて、「あれがイイ、これがイイ」と価値を決めつける見せ掛けの安心。 結局のところ何を観察し、どう面白がるか。 路上観察とは、普く「価値」の発見である。
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子供のように純粋に純粋な疑問を、考え続けていられる。それも大人のやり方で。 胸を張ってそれが出来るのが芸術の特権。
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原著が書かれた80年代の芸術界や著者を取り巻く空気の、今に比べて重いこと。特に前半は、読み通すのにかなりの時間を要した。後半は、超芸術トマソンやら路上観察学会やら、理解してる内容になってくるので、俄然読みやすい。
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