芭蕉俳文集(下) の商品レビュー
私が目指すところがここにある。教えによって己を導くよりも、花を愛で、月を賞するような、感性的な文章によって徳性を養おうという態度は、究極的な形で芭蕉に看取できる。客観的な言語で蒙を啓く必要性が一方であり、私も儒教や仏教や西洋哲学を尊重しているが、それでも花鳥風月を感じて楽しみ生き...
私が目指すところがここにある。教えによって己を導くよりも、花を愛で、月を賞するような、感性的な文章によって徳性を養おうという態度は、究極的な形で芭蕉に看取できる。客観的な言語で蒙を啓く必要性が一方であり、私も儒教や仏教や西洋哲学を尊重しているが、それでも花鳥風月を感じて楽しみ生きることが理想的である。芭蕉のように風雅にもの狂おしく生きる訳には行かないが、その生き方の一端は実践すべき生き方である。
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