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魔法ファンタジーの世界 の商品レビュー

2.9

16件のお客様レビュー

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2014/04/03

良いファンタジーと危険なファンタジーの分類に絶対的根拠が見られず、主観的で好みによる部分が大きいように感じる。だが、そこは違うと突っ込みを入れながら読んでいくのが新書の醍醐味だと思うので、ファンタジーとは一体何なのか考える良い機会になった。様々な物語が取り上げられており、ブックガ...

良いファンタジーと危険なファンタジーの分類に絶対的根拠が見られず、主観的で好みによる部分が大きいように感じる。だが、そこは違うと突っ込みを入れながら読んでいくのが新書の醍醐味だと思うので、ファンタジーとは一体何なのか考える良い機会になった。様々な物語が取り上げられており、ブックガイドとしても読める。また、ファンタジーと伝承やファンタジーの歴史など非常に興味深いアプローチで論じられていて、文学史の勉強にもなった。

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2013/05/13

子どもの読書は健全な大人が導いてやらねばという思想で書かれた本。 最終章を序章に持ってくれば読者に著者の意図がより正確に伝わったのではないかと思う。 しかし、遊戯であって読者を欺き笑うのも小説の持ち味だと思うので、子ども向けなんて区切りで健全で良識的な本だけを子どもに与えると...

子どもの読書は健全な大人が導いてやらねばという思想で書かれた本。 最終章を序章に持ってくれば読者に著者の意図がより正確に伝わったのではないかと思う。 しかし、遊戯であって読者を欺き笑うのも小説の持ち味だと思うので、子ども向けなんて区切りで健全で良識的な本だけを子どもに与えるということには賛成できない。 大人が考える良き思想を持つ画一的な子どもだけを量産した結果の「素晴らしき世界」には魅力を感じない。 全体として、文章の上手さはさすが本を書くだけはあると思うけれども、思想が自分とは相入れなかった。

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2011/05/14

[ 内容 ] 「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。 子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密を解きほぐしていく。 伝承の世界にその系譜を探り、細部のリアリティにその力を見出し、さらにそこには危険な罠すらひそんでいる...

[ 内容 ] 「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。 子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密を解きほぐしていく。 伝承の世界にその系譜を探り、細部のリアリティにその力を見出し、さらにそこには危険な罠すらひそんでいることも明らかにする、本格的な案内の書。 [ 目次 ] 第1章 ファンタジーへの入り口 第2章 魔法とファンタジー 第3章 善と悪の戦い 第4章 伝承の謎と魔力 第5章 「中つ国」とナルニア 第6章 別世界からの帰還 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/04/15

「最近のもの批判」が多すぎて辟易した。 自分のものさしで本をはかりすぎていて、不愉快。 民族別の伝承文学の話が興味深かった。

Posted byブクログ

2010/02/01

最近流行しているらしい魔法ファンタジーの魅力と人気の秘密、そして魔法ファンタジーの危険な罠についてなど書かれている。読むほどに、なるほどこういう考え方をしているのか、と感心した。しかし、「ナルニア国ものがたり」の結末が書いてあることを残念に思った。私は読んだことがなかったのだが、...

最近流行しているらしい魔法ファンタジーの魅力と人気の秘密、そして魔法ファンタジーの危険な罠についてなど書かれている。読むほどに、なるほどこういう考え方をしているのか、と感心した。しかし、「ナルニア国ものがたり」の結末が書いてあることを残念に思った。私は読んだことがなかったのだが、この先も手に取ることはもうないだろう。この本を手に取るのは、タイトルからして魔法ファンタジーが好きでよく読んでいる人が多いのかもしれないが、これからたくさん読みたいと思っている人にはあまりやさしくない本のような気がした。

Posted byブクログ

2009/10/04

これも卒論用。最近話題になったファンタジーを中心に展開されている。ファンタジーの中の人間心理や、ファンタジーの魅力、その中に潜む危険などが書かれている。 ファンタジーはもともとは子供向けの本だと思っていたが、最近は大人も平気で読む。それは、社会が空想の世界に逃げ込みたがっているこ...

これも卒論用。最近話題になったファンタジーを中心に展開されている。ファンタジーの中の人間心理や、ファンタジーの魅力、その中に潜む危険などが書かれている。 ファンタジーはもともとは子供向けの本だと思っていたが、最近は大人も平気で読む。それは、社会が空想の世界に逃げ込みたがっていることを意味するのかもしれない。もともと、人間というものは空想する生き物なのだから、ファンタジーが好きなのは当然だろう。 ファンタジー=現実逃避と言われてきたが、今では立派な文学である。

Posted byブクログ