ニンジンより大切なもの の商品レビュー
“もう一度、あの日の輝きを―” ニンジンを稼ぐため来る日も来る日も仕事に追われ、ただ惰性に流されるだけの人生に疑問を感じていたウサギのハンニバル。ある日老ギツネのフェリックスから、失った輝きを取り戻せるという『太陽の洞穴』と『黄金の書』の話を聞き、幸せテントウムシのフォルト...
“もう一度、あの日の輝きを―” ニンジンを稼ぐため来る日も来る日も仕事に追われ、ただ惰性に流されるだけの人生に疑問を感じていたウサギのハンニバル。ある日老ギツネのフェリックスから、失った輝きを取り戻せるという『太陽の洞穴』と『黄金の書』の話を聞き、幸せテントウムシのフォルトゥーナと共に果てしない旅に出る。 「きみの人生の主役は、きみだろ?」山ネズミ 自分がやりたいこと、自分に相応しいこと。それは、心の奥底にある憧れと向き合う時間を作ることで見え始める。自分自身のことなのに楽をして他人に判断を委ね、いざという時他人のせいにしてしまわないように。 「わずかなもので満足できない者は、いくら手にしても満足できない」ハムスター 生き物は目に見えるものに支配される。無駄なものに囲まれて虚飾の世界にとらわれた。これまで抱えてきたものを手放すその勇気が、きっと夢と幸せを手に入れるための手掛かりになるはず。 「明日のことを考えない者は、今日のうちにつまづくんだ」ビーバー どんな瞬間でもスタートにはなり得るけど、きちんとゴールを見定めていなければ無駄な失敗に巡り合うことも。どの道を進むのか、どうやって歩いていくのか。一歩先を考えることで、未来への不安は減らすことができる。 子供向け?大人向け?年齢も性別も無関係に、読む人によって『太陽の洞窟』の場所も意味も変わる。勇気を出して平凡な日常から一歩踏み出したハンニバルと共に、旅に出る人を求む。彼が最後に辿り着く、ニンジンよりも大切なものを見届けてください。 そんなお話。
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絵本のような体裁をとっているが、「チーズはどこに行った?」「金持ち父さん貧乏父さん」などと同様のビジネスマンのために人生選択の大切さを訴える寓話。この手のものとしてはストーリィもよくできていると思う。イラストも可愛い。
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