無傷の愛 の商品レビュー
苦手だが最後まで読んでしまった…確かに読ませてしまう面白さはあるかもしれない。 登場する人物、一人も普通さを感じる人が居ないし、クセものそれぞれの主観で語られるお話だから、怖いに決まってる!
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事件当事者たちの口から出る“ここだけの話” それぞれの言い分は食い違い・・・人間が人間を語って、この世の地獄・・・(帯文) 異常な性愛なのか。それとも精神的に病んでいるのか。愛の形は色々あるけれど、どれも変態と言える形の愛。しかし、それぞれ違った話であるのだろうが、どれも同じよ...
事件当事者たちの口から出る“ここだけの話” それぞれの言い分は食い違い・・・人間が人間を語って、この世の地獄・・・(帯文) 異常な性愛なのか。それとも精神的に病んでいるのか。愛の形は色々あるけれど、どれも変態と言える形の愛。しかし、それぞれ違った話であるのだろうが、どれも同じような感じで読んでいて分からなくなる。 全く心に残らない。
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一つの事件を違う視点で切り取って繋げていく書き方をしている。 基本的に陰鬱で暗い雰囲気、エログロ的嗜好アリの岩井ワールド全開。 事件の核心にもじわじわとしか近寄っていけず、やきもきしながらどんどん物語に絡め取られる感覚が心地よく、怖い本。
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それぞれの話が、「部屋」という題名で統一されているところが、個人の内面世界に引きこもり客観性を無視して生きている登場人物たちの様でした。 淡々と綴られていく語りは、一見客観性を持ち、自分と他人や社会との境界が明確に理解できているように感じさせますが、読み進めていくとその語りは全く...
それぞれの話が、「部屋」という題名で統一されているところが、個人の内面世界に引きこもり客観性を無視して生きている登場人物たちの様でした。 淡々と綴られていく語りは、一見客観性を持ち、自分と他人や社会との境界が明確に理解できているように感じさせますが、読み進めていくとその語りは全くの主観でしかなかったというところに不気味さを感じます。
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たいがい怖い志麻子さんの作品なので覚悟して読み始めたけど…やっぱり怖い。 夜に読んだのを後悔…割と好きなんだけどな~ 志麻子さん自体興味深いし… 偏愛と憎しみは似てるみたいです。
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短編小説集。 作者のテレビでみる毒舌キャラが好きなので、手に取ってみた。 内容は面白いが、私が育児中なのでそんな時に読むものではない、オトナの内容。 夜の似合う本。
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かつてのどろどろと薄暗くじめっとした彼女のお話が好きで、久々に手にとってたら、とっても爽やかで、まあこれはこれであっさり読めていいかなと。
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短編集 ゾクッとする怖さです 岩井さんのは長編物よりも短編物のほうがいいものが多いと思います 百物語を彷彿とさせます
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……怖い。これはほんっとうに怖い。 語り口調で、語り手が変わって、でも同じことを語っているはずなのにその内容が違う……嘘をついているわけじゃなく、受け取り方や考え方が違うから。とまあ、それは当然なのだけれど、この「喰い違い」が読んでいて非常に落ち着かず、気持ち悪い。そしてそこで起...
……怖い。これはほんっとうに怖い。 語り口調で、語り手が変わって、でも同じことを語っているはずなのにその内容が違う……嘘をついているわけじゃなく、受け取り方や考え方が違うから。とまあ、それは当然なのだけれど、この「喰い違い」が読んでいて非常に落ち着かず、気持ち悪い。そしてそこで起こった事件についてはあまりあからさまに語られず、ある程度が読者の想像に任され……それが余計に怖さ倍増。 お気に入りは「変貌の部屋」と「無縁の部屋」。ちなみに「無縁の部屋」は、「タルドンネ 月の町」の序章、という感じがするかな?
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様々な人物の視点から辿っていく、いずれも不幸な非常な異常な悲しい部屋の物語。 一章ごとにがらりと雰囲気が変わりながら、纏わりつく影は消えない。どこか遠く。けれどありそうで。怖いけれど目を離せない、そんな感覚だった。
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