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改憲問題 の商品レビュー

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2013/04/10

著者の主張に同意するか否かはさておいても、メディアに載ってこない様々な角度からのつっこみは必読の価値あり。改憲・護憲は双方とも主張するのみでお互いの意見を乗り越えようとする気概にかけているが、著者はそれを試みてくれている。 ・アメリカ憲法だって、その理想が現実のものとなるのに数百...

著者の主張に同意するか否かはさておいても、メディアに載ってこない様々な角度からのつっこみは必読の価値あり。改憲・護憲は双方とも主張するのみでお互いの意見を乗り越えようとする気概にかけているが、著者はそれを試みてくれている。 ・アメリカ憲法だって、その理想が現実のものとなるのに数百年かかった。日本国憲法だってまだ数十年しかたっていない。 ・愛知県は条例で犬をペット=財産として所有することを禁止している。 ・南北戦争後、奴隷解放条項を伴う憲法が南部に「押し付け」られたが、それはよくない!と言えるのか。 ・改憲論議はタブーだった、と言われているがおかしい。タブーとは触れることができない、という意味だが、改憲論議は昔からずっとあった。 ・アメリカに押し付けられてけしからん、という一方、対米追従のための憲法改正を狙う改憲派はどういうスタンスなのか。 ・備えあれば憂いなし、で議論してはならない。そんな抽象論ではなく、政府のねらいである米軍との協働運用に焦点を当てて具体的に論じなければならない。 ・沖縄は憲法を「押し付け」られなかったがゆえに、今でも状況が芳しくない。こうした「現実」にも目を向けるべき。

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2014/10/27

[ 内容 ] 日本国憲法は「占領軍に押しつけられたものだ」「もはや古くなった」「自衛隊すら認めないなんて非現実的だ」…。 こんな改憲必要論が巷に溢れている。 しかし、戦後憲法は現実にどう機能してきたのか、また、そのどこに問題があり、どう改正すると、どんな効果が期待できるのか。 現...

[ 内容 ] 日本国憲法は「占領軍に押しつけられたものだ」「もはや古くなった」「自衛隊すら認めないなんて非現実的だ」…。 こんな改憲必要論が巷に溢れている。 しかし、戦後憲法は現実にどう機能してきたのか、また、そのどこに問題があり、どう改正すると、どんな効果が期待できるのか。 現在の改憲論議に欠けているのは、こうした改憲の「実質」を問う視座である。 本書は、現代改憲の思惑と帰結をクールに診断し、いま「護憲」であることの意味を、徹頭徹尾「リアル」な語り口で問いなおす試みである。 改憲に賛成の人も反対の人も必読の一書。 [ 目次 ] ある日の狩田ゼミの風景―序に代えて 第1章 自由への長く曲がりくねった道―「押しつけ憲法論」を超えて 第2章 改憲論議はタブーだったのか―戦後改憲論の系譜 第3章 現代の改憲動向を読む―なぜ明文改憲なのか 第4章 世代ごとの憲法?―憲法とプリコミットメント 第5章 神学論争を超えて?―改憲必要論のトレンドを読む 第6章 九条論の構造転換?―最近の九条論を読む 第7章 自民党の「新憲法草案」―どこが問題か、なぜ問題か 第8章 憲法九条の「効用」―あるいは「護憲」のリアリズム 第9章 国を愛すること、憲法を愛すること―「愛国心」を考える 別の日の狩田ゼミの風景―結びに代えて [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2009/10/04

憲法レポートの課題図書。先生が著者。講義で聞いた内容とかぶってる箇所が多いけど、読み応えがあってしっかりした内容だと思う。全部消化するのは大変だけど、改憲問題を考える上では考えを整理する手助けになるかと。

Posted byブクログ