あの戦争になぜ負けたのか の商品レビュー
6名のそうそうたる面々が大東亜戦争を討議。討議のかたちだが文章がうまく補足されてるので、戦史全体像と事件経緯もよく分かる。注釈も見開きごとにあるし。 日本の戦略性ゼロというか「エイ、ヤー」の勢いってのはこんなにもヒドかったのか。かなりコキ下ろす一方で、昭和天皇の評価は高い。天皇...
6名のそうそうたる面々が大東亜戦争を討議。討議のかたちだが文章がうまく補足されてるので、戦史全体像と事件経緯もよく分かる。注釈も見開きごとにあるし。 日本の戦略性ゼロというか「エイ、ヤー」の勢いってのはこんなにもヒドかったのか。かなりコキ下ろす一方で、昭和天皇の評価は高い。天皇と大元帥の二役で苦しいなか最大限の情報発信をしてきたと。 それにしても「バスに乗り遅れるな」の勢いって、いまのTPPで騒いでんのといっしょだろ。日本人ってホントに歴史から学ばない民族なんだなあとつくづく思った。逆に外国からみればそれが不思議以上に得体の知れない恐怖を感じるのかもしれない。 あの戦争で日本人は「攻勢の限界点」を軽々超えてしまった。ちょっとずつ目標上げてくうちに、いよいよ収拾つかなくなるというのは日本人の癖らしい。ユニクロもヤマダ電機も身のほどを知らんといかん。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
論客に問題は無いにしても、 如何せん内容が多岐に渡り それぞれについて軽くしか述べられていない。 6人の論客が自由に述べあう形式が 結果的に内容を軽くしている。 もう少し焦点を絞った方が良かったのかと思う。 ただ、学ぶ点もいくつかあった。 例えば、共産主義が日本の国策に与えた影響。 忘れられた視点に気づけた点が幾つかあった。 ただ、ある程度の太平洋戦争に関する 前提知識を必要にしている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 「対米戦争の目的は何だったのか」、「陸軍エリートはどこで問違えた」等、戦後六十余年、「あの戦争」に改めて向き合った六人の論客が、参戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げる。 「文藝春秋」読者賞受賞。 [ 目次 ] 第1部 座談会・あの戦争になぜ負けたのか(対米戦争の目的は何だったのか;ヒトラーとの同盟は昭和史の謎;開明派・海軍が持つ致命的欠点;陸軍エリートはどこで間違えた ほか) 第2部 あの戦争に思うこと(空しかった首脳会議;八月九日の最高戦争指導会議;私の太平洋戦争観;果たされなかった死者との約束 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
NHKで昨年放映された、首脳部ぐだぐだ座談会を思い出しながら読んだ。 戦争をするも続けるも、雰囲気と気遣いと押しの強い弱いによって決まったようだ。 遺伝子に組み込まれた国民性なのか、空気が決める傾向は、今も変わっていない気がする。 我らは猿以下か。
Posted by
内容が浅い。6人のコメンテータが話すから、どんどん話が発散する感じを受けた。 敗戦理由 ・海軍の友達意識(傷をなめあう) ・虚偽の報告(これを元に戦略立てるからどんどんおかしくなる) ・日本とアメリカの生産方式(アメリカは、同じものを大量生産して、誰でも同じ機能がでるようにする...
内容が浅い。6人のコメンテータが話すから、どんどん話が発散する感じを受けた。 敗戦理由 ・海軍の友達意識(傷をなめあう) ・虚偽の報告(これを元に戦略立てるからどんどんおかしくなる) ・日本とアメリカの生産方式(アメリカは、同じものを大量生産して、誰でも同じ機能がでるようにする。日本は、職人がよいものをこだわって生産。人によって性能差が出てしまう) など。特に海軍の友達意識は、三国志の泣いてバショクヲきるにあるように、組織としてはあってはいけないと思えるが、むずかしいんやろうな。ちょっと参考になる。
Posted by
あの戦争になぜ負けたのか ものすごく疲れる。なにも歴史から学んでないし。歴史の授業で取り上げるべきだ。
Posted by
どうして日本は太平洋戦争で負けたのかを座談会形式で六人の著者が8つのテーマを話し合っている。 座談会形式なのでとても読みやすい。テーマも興味深く、変にイデオロギーを持ち出さず、あくまで実証的に論ずる姿勢は評価できる。また、第二部の「あの戦争に思うこと」では著者各自の歴史観などが...
どうして日本は太平洋戦争で負けたのかを座談会形式で六人の著者が8つのテーマを話し合っている。 座談会形式なのでとても読みやすい。テーマも興味深く、変にイデオロギーを持ち出さず、あくまで実証的に論ずる姿勢は評価できる。また、第二部の「あの戦争に思うこと」では著者各自の歴史観などが述べられており、歴史との付き合い方を考えさせられた
Posted by