愛の流刑地(上) の商品レビュー

渡辺淳一【著】

2009/10/04

最近、出会い系では、人妻や中年おば様対象の逆エンがにぎやからしいです。
そういえば迷惑メールのタイトルも、それらしいものが多いなぁ。

結婚して同じ人とセックスレスになった日には、パートナーと別れることなく、お手軽にセフレがいればいいみたいだけれど、精神的には満たされないよね。

日本は性風俗には寛容で、男性へのアンケートの回答を見ると、パートナーとのセックスは月に1度あるかないかでも、セックスの回数自体は週に1度2度とあるらしいです。

回数が合わないじゃない？と思うのは間違いで、パートナー以外の相手が、プロアマ問わずいるんですね。
それってかなりリアリティのある話だと思う。

だって、未だに結婚と恋愛は別とか言う中には、セックスの相性も入っているのだもの。

身体の相性が悪くてもどうにかなると思ったら大間違い。

良いと思っていたって、気持ちが冷めると気持ち良くなくなるんですもの、出来るだけ愛情を持てる相手をパートナーにするべきです。

そして、日々研鑽（笑）

マンネリを楽しみつつ、性欲を解消できないと夫婦生活は続きません。

先日のSPAで、セフレを持つ女性の言葉で「初めての人だと刺激がある」とあったけれど、アホみたいなコメントだな、と思いました。

初めてのどきどきはやっぱりある。
相手のキスの仕方や、指の動きにとっても敏感になって、神経を集中させるし、相手のことを知ろうとしています。

でもやっぱり、ああしてほしいな。ここがちょっと・・・というところが出てきて、それを解消するには、何度か身体を合わせないと分からない。

最初から相手を自分に合わせさせるのも、その逆も精神的には負担になるから、精神的にも肉体的にも充実してくるには、ある程度回数を重ねたほうがいいと思います。

さて主人公の菊治が冬香に惹かれていく理由が今ひとつ分からない。
このままだと完全に一目ぼれ。
それならそれでいいのだけれど、なにか・・・こう・・・受身的な男性の感じ。

逆に冬香はいくら旦那が嫌いでも、
子供三人を残して、死んじゃうなんて・・・
ありえない・・・。

冬香に投影している女性像は、男性作家が好みそうな感じが多分に入っています。

私の考えとしては、旦那が嫌いなら、セックスもしたくないなら、別れるべき。
子供が不幸です。

自分に愛情がない相手とのセックスは苦痛以外の何者でもありません。
それはわかる。

エクスタシーを感じると、相手の感触が身体に楔のように突き立てられて、離れられなくなるけれど、だからといって、旦那と別れず、不倫相手に自分を殺させる神経がおかしいでしょう。

好きなら離婚して、菊治と結婚すればいいんですもの。

そこまでしたくないのなら、旦那様も大事にしなくちゃ。

でも結婚すれば、結局日常が二人の間に入ってきて、不倫の状態でいるようなドキドキ感はもてなくなるでしょう。

死をもって、純愛を語るには幼稚すぎます。
大人のすることじゃない。

生きることはきれいなことばかりじゃないけれど、死が美しいわけではない。

しかし・・この作品がベストセラーになるとは・・・
不倫願望をもつ人が多いんですね。（07/11/29）

2009/10/07

その男と出会い、女はすべてを捨てた。生まれて初めて知った狂おしいほどの性の悦び―。エクスタシーの頂点で、女が男に求めた究極の行為とは。男女の性愛を大胆に描写し、日本経済新聞連載中から大反響を巻き起こした衝撃の問題作。

2009/10/07

10月20日読了。日経新聞に連載されていた小説を読み出したのは後半からだったが、ほとんど前半らしい前半もないな。すぐ性交が始まってしまう。エロ小説かエロ小説でないか、と言えばまあ明らかにこれはエロ小説だな。芸術かそうでないか、と言われれば何とも言えないが･･･。セックスの快楽を貪ることが純愛？なのか。しかし人妻を相手にしているというシチュエーション自身が興奮をもたらす、と認識もあるとおり、社会的な繋がりなくして愛もない、のではないか。

2009/10/04

映画も観たけど・・・
上巻まるごと一冊、エロだらけです。渡辺センセ、お元気で(汗)下巻は、どうなることやら・・・。
'07.03.29読書完了

2009/10/07

日経新聞朝刊で連載されていたので、そこまではと思ったが、やはり「渡辺淳一ワールド」全開であった。
サラリーマンが真面目に新聞を読む振りして、朝からこの小説を読んでいたのかと思うと・・・・。
豊川悦司・寺島しのぶ主演で映画化も決まっているが、トヨエツは若いし、線が細すぎる気がするし、寺島しのぶにおいては全然イメージが違いすぎる。
梨園の娘でもあり、父は人間国宝でもあるのに、どうして彼女は落ちていくような役が多いのだろうか?

2009/10/04

やっぱり男と女を語らすなら、渡辺淳一でしょ。ベッドの描写がぴか一だ。日経連載時から読むたび濡れ場だー、と思ってたけどさ。上巻では、清純貞淑な雰囲気の人妻が体から燃え上がってくる様子が、刻々と伝わる。

2009/10/07

かなりキワドイ描写で描かれる不倫物語にドキドキしながらも一気に読了(笑)。久々に本を買ったけれど、濃ゆ〜い内容で買って損はなかった。それにしても、不倫ってそんなにいいものなのかしら!?　手に入らないものほど欲しくなる心理？　菊治と冬香はセックスでは結ばれているけれど、もしセックスがなくなってしまったとしても関係は続くのだろうか。多分、続かないと思うけれど、だったら本当の愛とは言わないだろうし･･･。う〜ん、独身の私には知る由もない。とりあえず、ひとまわり以上も年上の男性と不倫するというのは考えられないなぁ、私の場合。