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心にナイフをしのばせて の商品レビュー

3.5

101件のお客様レビュー

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2009/10/04

友達は言った 『もしこの家族が殺人事件の被害者にならなかったとしても、この家族は破綻したのではないか』 今となって考えれば そう考えることも可能だけど キッカケは、明らかに被害者になってからだ。 少年法に隠れて 描かれることがなかった 被害者の生活は 被害者のなった瞬間よ...

友達は言った 『もしこの家族が殺人事件の被害者にならなかったとしても、この家族は破綻したのではないか』 今となって考えれば そう考えることも可能だけど キッカケは、明らかに被害者になってからだ。 少年法に隠れて 描かれることがなかった 被害者の生活は 被害者のなった瞬間よりも なんとも酷いことか。

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2011/07/17

事件の当事者にとって、世間が過去のものと片付けても死ぬまで片付けられないものなんだというのを再認識。重い本です。読んで、オバさん化して自分の都合のいいほうへ解釈しようとする自分を反省しました。いじめでも何でも、加害者は過去のものと片付け忘れたがり、被害者は忘れないのです。

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2009/10/04

宮崎哲弥氏が言われていた本で、ノンフィクションのルポ。重い真実だが、一気に読んだ。 高1の長男を同級生に殺害された一家のは崩壊、加害者のその後は何とも言えない。これでいいのだろうか。

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2009/10/04

18年11月 藤江先生より 28年前に起こった同級生殺人事件の被害者家族の話。 妹の一人語りが主。

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2011/08/01

1997年の酒鬼薔薇事件の衝撃はきっと忘れられない。少年Aが出所するときにも大騒ぎになっていた。彼のその後はどうなったのか。被害にあった家族はどうなったのか。これはその29年前に起こった高校生による同級生殺害事件についてのルポである。こういう事件が起こるたび同じ意見が出される。「...

1997年の酒鬼薔薇事件の衝撃はきっと忘れられない。少年Aが出所するときにも大騒ぎになっていた。彼のその後はどうなったのか。被害にあった家族はどうなったのか。これはその29年前に起こった高校生による同級生殺害事件についてのルポである。こういう事件が起こるたび同じ意見が出される。「加害者の人生を守る法律はあってなぜ被害者を守る法律はないのか」「被害者は真実を知る権利は与えられないのか」未成年ということで人を殺しても数年で「更正」したとして元の生活へ戻る。全く元どおりとは行かないだろうけれど名前を変え住所を変え誰も知らない場所で黙っていれば新しい人生を手に入れることができる。被害者の人生はその瞬間に終わってしまったというのに。被害者の家族はその傷を一生背負って生きていかなければならないというのに。少年Aにもしも被害者に対する罪の意識があるのならそれなりの償いをせよ と思うのは 部外者である者の勝手な言い分なのだろうか。

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2009/10/04

 昭和44年(1969).4.23の高1のいじめ復讐首切り殺人事件をめぐる、遺族のその後生活と犯人である少年Aのその後について綴ったノンフィクションである。   当時は、期待の星であった長男を殺害された母親は髪は一瞬のうちに白くなり、精神に異常を来たし一年以上も寝たきりになるとい...

 昭和44年(1969).4.23の高1のいじめ復讐首切り殺人事件をめぐる、遺族のその後生活と犯人である少年Aのその後について綴ったノンフィクションである。   当時は、期待の星であった長男を殺害された母親は髪は一瞬のうちに白くなり、精神に異常を来たし一年以上も寝たきりになるという中で一家は崩壊の危機を乗り越えていこうとする。そして、少年A側からの謝罪と示談金の履行のないまま、今でも事件は遺族にとって「決着」を迎えず大きな爪あとを残している。   その一方で少年は二年ほどで少年院から出て「更生」し大学へ行き弁護士となっていた。  凶悪少年犯罪者にとって「更生」とは何を指しどうあるべきなのか。実際問題として少年による凶悪犯罪の率は世間一般で言われているように上がってはおらず、むしろ下がっている。(http://kangaeru.s59.xrea.com/)しかし、被害者のアフターケアと少年法の意義をもう一度再考する必要がある。  

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2009/10/07

20数年前・・神戸の首切り殺人と同じような悲惨な事件があった。現役高校生が同級生をナイフでめった刺しにし、しかも首まで切断した事件。 家族の心の傷はいまだにいえず、そして殺人犯人だった少年は弁護士になっていたのにかかわらず、謝罪の言葉ひとつ遺族にはかけていないというお話。理不尽...

20数年前・・神戸の首切り殺人と同じような悲惨な事件があった。現役高校生が同級生をナイフでめった刺しにし、しかも首まで切断した事件。 家族の心の傷はいまだにいえず、そして殺人犯人だった少年は弁護士になっていたのにかかわらず、謝罪の言葉ひとつ遺族にはかけていないというお話。理不尽である。 この本以降、2chをはじめとした各種ネットでこの少年Aの身元捜しが行われた。顔写真や所属法律事務所までさらされ、電話で事務所んいまで電話した人もいたらしい。 その少年Aにも今は子供が2人いるらしい。少年は遺族の家族を崩壊に導き、そしてnetはこの少年Aの家族を崩壊に導いたかもしれない。 こういう群集の叡智とやらもweb2.0といわれるんだろうか? 本だけでなく本の発売以降のネットの盛り上がりっぷりも考えさせられた本。

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2009/10/04

神奈川県の私立中学で20年以上前に起こった生徒同士の殺人事件のその後を追ったルポ。 被害者の遺族は長い間ずっと苦しい人生を強いられているにもかかわらず 加害者の少年は少年法に保護され立派に社会復帰を成している。 そして過去の事件はウザったいものと捉えている(ように思われる) 少年...

神奈川県の私立中学で20年以上前に起こった生徒同士の殺人事件のその後を追ったルポ。 被害者の遺族は長い間ずっと苦しい人生を強いられているにもかかわらず 加害者の少年は少年法に保護され立派に社会復帰を成している。 そして過去の事件はウザったいものと捉えている(ように思われる) 少年法のあり方に首を傾げてしまいたくなる人は多いのではないでしょうか。

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2010/05/23

1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ、殺害されたのだ。「28年前の酒鬼薔薇事件」である。 10年に及ぶ取材の結果、著者は驚くべき事実を発掘する。殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、事件を含めた...

1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ、殺害されたのだ。「28年前の酒鬼薔薇事件」である。 10年に及ぶ取材の結果、著者は驚くべき事実を発掘する。殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、事件を含めたすべての記憶を失っていた。そして犯人はその後、大きな事務所を経営する弁護士になっていたのである。 これまでの少年犯罪ルポに一線を画する、新大宅賞作家の衝撃ノンフィクション。

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2009/10/04

28年前に起きた同級生殺人事件。その被害者の家族のたどってきた道を追うルポルタージュ。衝撃的なのは「加害者は弁護士として社会復帰していた」こと。確かに少年法のあり方からすれば、加害者の現在の姿は更正の可能性を大いに示したよい例でしょうが、かといって被害者の家族の気持ちは静まること...

28年前に起きた同級生殺人事件。その被害者の家族のたどってきた道を追うルポルタージュ。衝撃的なのは「加害者は弁護士として社会復帰していた」こと。確かに少年法のあり方からすれば、加害者の現在の姿は更正の可能性を大いに示したよい例でしょうが、かといって被害者の家族の気持ちは静まることはありません。本当の「更正」とは何のか、これを読むと心から謝罪する気持ちがないがしろにされているように思います。なぜでしょうか。

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