薪割り紀行 の商品レビュー
薪割り談義で本一冊かあ、いいな・・・と思ったのはナイショだけど^^;、読み始めると少し様子が違った。 著者は東京出身(オレと同世代)。岩手県の森林組合などで働いたあと、現在(2006年)は県の林業技術センターの上席研究員を務めるという(もちろん、普段の生活の中にも薪がある)。そ...
薪割り談義で本一冊かあ、いいな・・・と思ったのはナイショだけど^^;、読み始めると少し様子が違った。 著者は東京出身(オレと同世代)。岩手県の森林組合などで働いたあと、現在(2006年)は県の林業技術センターの上席研究員を務めるという(もちろん、普段の生活の中にも薪がある)。そういう立場で調査に赴いた、スイスやオーストリアの薪事情見聞録が本の骨子である。 それももっぱら薪の物見遊山というわけではなく、バイオマス、あるいはより具体的に森林資源の有効活用について現地の状況を観察したり、森林官と意見交換したその中身が綴られている。 スイスでは森林資源が山間地にあって取り出すのにコストがかかるのは日本と同様だが、一方国土の30%しかそれがないのに(日本は70%と言われる)日本より活用が進んでいる、とか、ペレットではなくウッドチップを直接燃料として使うことの可能性、ひいては森林資源をより効率的に使うにはどうしたらいいか、などについての考察や議論が熱く、面白かった。
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