小さな星の王子さま の商品レビュー

アントワヌ・ドサン=テグジュペリ【著】,河原泰則【訳】

2023/09/28

2005年の新訳『星の王子さま』ブームの中で出版されたものの一つ。
この春秋社版は、プロの文筆家ではなく、音楽家の訳したものだというのが珍しい。
訳者あとがきによると、コントラバス奏者である訳者が出版時よりほぼ十年前、腱鞘炎で長い間演奏が出来ない境遇で『Le Petit Prince』の翻訳を始めたものだそうです。
翻訳をしながら、演奏に似ていると気づいたそうですが、それならば、もっと大胆な訳文にしたら、他の新訳との個性化が出来たのかと思います。
個人的には王子さまとキツネとの出会いのシーンが、一番重要視しているシーンなのですが、その時の王子さまのセリフが「きみはだれ？なにかとってもすてきななりをしているね」という「なり」というワードが違和感を感じさせます。

2023/02/06

率直に難しかった。友人がこの話を好きで教えてもらい読んだが、自分の解釈に自信がない。

思ったことは、時々出てくる挿絵が優しいタッチで描かれていてホッとするけど、絵１つとっても意味があるのかなと思う。

王子さまが6つの星を訪れるけど、その6つの星にいる人達は人間の弱さや脆さを表しているのではないかと解釈した。小さい頃であれば、何やっているんだよ、ちゃんとしなよなど批判的に見ていたかもしれませんが、大人になるにつれて批判ではなく同情・共感の目で見てしまうようになるのかもしれません。

2019/12/04

1度読んだけど途中で挫折した"星の王子さま"
河原さんの訳は優しくてすっと入ってくる。
この本に出会えてよかった。
訳が違和感なく読めるから
物語の雰囲気が存分に味わえた。

2009/10/04

この本を完璧に理解できる人間になりたい。
そう感じました。また何年か後にもう一度読みたい。その時はどんな風に感じるのかな。

像を食べた蛇の絵を帽子に見えてしまったのが悲しい。一瞬,この目は何？と感じたのにすぐにその考えを捨ててしまった自分に悲しいです。