センセイの書斎 の商品レビュー
蔵書に埋もれているように仕事をなさっている人々の雰囲気が個性的に伝わります。でも、何よりも、書庫のたくさんの本を描く、著者のイラストのすごさに引き込まれます。妹尾河童さんも、同じような構図の絵を描かれているのを記憶しています。イラストのわかりやすさとともに、著者の説明の的確さに...
蔵書に埋もれているように仕事をなさっている人々の雰囲気が個性的に伝わります。でも、何よりも、書庫のたくさんの本を描く、著者のイラストのすごさに引き込まれます。妹尾河童さんも、同じような構図の絵を描かれているのを記憶しています。イラストのわかりやすさとともに、著者の説明の的確さにも、納得します。
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「世界屠畜紀行」を読んでいて、同じ内澤さんの本ということで、手に取ってみた「センセイの書斎」。どこか、妹尾河童さんの河童さんがのぞいた「トイレ」とか「インド」の本と似ているところがあります。写真で書斎を見せて、文章がついているという本や記事はたくさんありますが、手書きの見取り図に...
「世界屠畜紀行」を読んでいて、同じ内澤さんの本ということで、手に取ってみた「センセイの書斎」。どこか、妹尾河童さんの河童さんがのぞいた「トイレ」とか「インド」の本と似ているところがあります。写真で書斎を見せて、文章がついているという本や記事はたくさんありますが、手書きの見取り図に文章という組み合わせはやはり味があってよいですね。本棚に並ぶ本の並べ方というのは、何が並んでいるのかということでいろいろなことが見た人に判ってしまうという恐ろしさもあるけれど、何をどんなふうに考えているのかが丸見えになることでもあり、よくもまあ、そんなことをさせてくださいましたね、と大公開してくださったみな様に感謝です。 そして、何よりもうらやましいなと思ったのは、書き手、描き手の内澤さんが、今は亡き米原万理さんや石井桃子さん、金田一春彦さんと会われていることでした。
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それぞれの人にそれぞれの本棚。 「世界屠畜紀行」以後の内澤旬子さんのカラーはまだない。でも、細部へのこだわりは一貫しているなあと思った。
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書誌学の研究は学問的野心とかアカデミズムよりも古書が好きってことから始まる。なんだかんだいっても、書斎に入ったときの古本独特のにおいが好きだ。 古代スラブ語研究はどこに行っても入手できないが、市場でも売れない。特殊言語をしている人の運命だそうだ。
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ウチザワさんの”これでもか!”のイラストで表現される、作家や編集者、そして書店や収蔵館のいでたちは、まさに百花繚乱で、そっと覗かせていただくワクワク感がページを開くたびに出現する。 ああ、静嘉堂文庫のお宝本はあの森の中にひっそりとあるのだな、とか月の輪書林の書棚をじっくり鑑賞しないな・・・とか。 見てはいけない、見せられないものをそっと見せていただいたような気分の高揚がいつまでも残ります。
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書斎を覗くというのは、その人の頭の中身を覗いているようで、少しドキドキしてしまうものだ。圧倒的な知的パフォーマンスを誇る、作家や学者の秘訣はいつでも引っ張ってこれる蔵書にあるというのは一面の真実である。アイディアが浮かんだ時、あの時読んだあれが使えるかもと思ったらすぐ読み返すこ...
書斎を覗くというのは、その人の頭の中身を覗いているようで、少しドキドキしてしまうものだ。圧倒的な知的パフォーマンスを誇る、作家や学者の秘訣はいつでも引っ張ってこれる蔵書にあるというのは一面の真実である。アイディアが浮かんだ時、あの時読んだあれが使えるかもと思ったらすぐ読み返すことができる。このような工程があるかないかで、全然違うものになる。自分も将来魅力的な、自分だけの書斎を創ってやろうと固く心に決めた。
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CD-ROMやインターネットだけだとやっぱり視野が狭くなる。自分の選んだ項目しか出てこない。紙の媒体だと、全然読むつもりがないものがついでにぱっと目に入ってくる。目的に向かいつつ、途中でまだ私が把握していない魅力的な世界に遭遇できる。だから両方必要。
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ひとんちの本棚を眺めるのってなんて楽しいんだろう。ただただ、そういったマニアックな欲求をみたしてくれる一冊。今は亡きセンセイもちらほら登場されて、不思議な気分を味わった。
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モノクロのイラストによる「本」のある仕事場ルポ。30人(箇所)余りの「センセイの書斎」、故米原万里さんの書斎も。実際の写真を見たい気もするけれど、イラストのほうがかえってこちらの想像力を刺激してくれたりもする。
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すばらしい。 文句なしの「本の本」マイベスト。 こういう緻密な画力で描かれた書斎案内を待っていたんですよ、私は。 文章は淡白で、こちらの気に障らないもので、読みやすい。 それ+なんといってもイラスト。 いいです。いいです。とてもいい。 こういうちまちまし...
すばらしい。 文句なしの「本の本」マイベスト。 こういう緻密な画力で描かれた書斎案内を待っていたんですよ、私は。 文章は淡白で、こちらの気に障らないもので、読みやすい。 それ+なんといってもイラスト。 いいです。いいです。とてもいい。 こういうちまちましたイラスト大好き。 そんなイラストで書斎を描いてくれたんだから… たまりません。
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