天使の代理人(下) の商品レビュー
やっと授かったわが子を同姓同名の中絶を予約していた人と取り違えられて、中絶させられるなんて、読んでいただけでも腹立たしかったし、悲しかった。 私もこんな状況になったら、同じ行動をとってしまうかもしれないなぁ。
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『私にとって中絶は、時間を超越した自死だったのかもしれない。』 テーマは人工中絶。「人工中絶の是非」ではなく、あくまで「人工中絶」。そもそも1か0で判断できるテーマでないことは自明の事実であり、それを逆手に取ってこそのストーリー展開。考えさせられるっていうよりは、考えるきっかけ...
『私にとって中絶は、時間を超越した自死だったのかもしれない。』 テーマは人工中絶。「人工中絶の是非」ではなく、あくまで「人工中絶」。そもそも1か0で判断できるテーマでないことは自明の事実であり、それを逆手に取ってこそのストーリー展開。考えさせられるっていうよりは、考えるきっかけを与えてくれる、そんな構成。個人的には、嫌われ松子の一生よりだいぶ好き。
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【上】に続きサクサク進めます。 この人引き込み方が、すごいツボ! 妊娠中絶をテーマにした内容なんだけど、 読み終わった後、考えさせられます。 中絶は殺人か、医療行為か。 殺人になっちゃうのかもしれないけど、 後先考えずに育てられないのに産むのも もっと問題だと思...
【上】に続きサクサク進めます。 この人引き込み方が、すごいツボ! 妊娠中絶をテーマにした内容なんだけど、 読み終わった後、考えさせられます。 中絶は殺人か、医療行為か。 殺人になっちゃうのかもしれないけど、 後先考えずに育てられないのに産むのも もっと問題だと思う…。 男の子以外産まない!って言った シングルマザーの話は感動。 ホントに作者は男か?!って思う位 登場人物の心情とかを繊細に書いてるし、 はまる。とにかくはまる。 とにかく若い結婚してない女の人は是非読むべきだし、まぁ結婚してても、 そして男の人も、特に若い!読むと良いと思う。 泣いちゃう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
巻を読み終わったら すぐに下巻を読まずには いられなかった・・・ 天使 = 胎児のことで、中絶しようとしている人に 思いとどまってもらって 赤ちゃんの命を 守るべく “天使の代理人”という組織を運営していく 助産婦さんや看護士さん達の行動がすごく感動的だった 例え それが 犯罪行為だとしても 誰かがやらなかったら 救われなかった命を 思うと 正しい行為に思えた 途中 何回も胸を ぎゅうっと 掴まれる感じで 重い気持ちになって 溜息を 何度も ついてしまった・・・ すごく重いテーマだったけど 改めて命の尊さ 大切さを 感じた 自分自身も経験したことだから 余計に 辛かったけど 今はもう 前に進むしかない 何にも変えられない 大切な命の話・・・ 男女、年齢関係なく 色んな人に読んでほしいなと思う 小説です
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優生保護法、後期妊娠中絶、出生前診断、精子バンクなど人間の誕生に関わる問題が盛りだくさん。ひとつひとつが考えさせられる事ばかりでした。
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胎児の命を守る“天使の代理人”という組織を運営する桐山冬子。突然銀行でのキャリアを捨て精子バンクを利用する出産を決意した川口弥生36歳。妊娠が分かった直後、人違いで中絶させられた佐藤有希恵26歳。一時は中絶を考えたが産み育てることを選んだ佐藤雪絵20歳。それぞれの人生と“天使の代...
胎児の命を守る“天使の代理人”という組織を運営する桐山冬子。突然銀行でのキャリアを捨て精子バンクを利用する出産を決意した川口弥生36歳。妊娠が分かった直後、人違いで中絶させられた佐藤有希恵26歳。一時は中絶を考えたが産み育てることを選んだ佐藤雪絵20歳。それぞれの人生と“天使の代理人”が交錯した時、奇蹟が起ころうとしていた。 (「BOOK」データベースより) 読み終えた今、一番感じるのは、この作品を男性が描いたということへの驚きだ。妊娠について考える女性の複雑な思いがリアルに表現されているように思う。文庫の最後に多くの参考文献が紹介されている。この作品を産み出すまでに、著者がどれだけの力を傾けたかということを表しているようだ。 中絶手術の申し込みをしたものの、まだ迷っているようだという女性を説得するために活動していたはずの「天使の代理人」が、いつしか運営者の冬子の思いから離れて一人歩きし、「絶対に中絶してはならない」という脅迫まがいのことをするようになってしまった。冬子の思いは違う。産まれてきたがために、母子ともに破滅してしまうケースもあり得ると考えているのだ。その過激な活動がある不幸な事件のきっかけとなってしまった。ここで「天使の代理人」の活動はターニング・ポイントを迎える。 男性は信用できないから、精子バンクを利用して自分だけの子供を作るといって妊娠した女性。彼女は出生前検査で胎児に障害があるとわかったら迷わず中絶を選ぶような女性。完璧な子供しか要らない、そうでなければ精子バンクを利用して妊娠した意味がないと考える。検査の結果は? そしてそれを知った彼女の決断は・・・。 妊娠・出産。一度も考えたことのない女性というのはいないだろうと思う。その言葉に対する思いは人それぞれだろう。自分の身体に宿った胎児は誰のものなのだろうか。宿した女性の思うがままにして構わないのだろうか。いろんな考え方をする女性が本書には登場する。それぞれ、いろんな言葉を持っている。だけれど、誰もがその自分の言葉に対する迷いも持っているわけだ。自分の意思は揺るがないと思っていたって、いざ目の前に事実を突きつけられたら、どうすべきなのかわからなくなる。不安になる。 本書は「中絶=悪」ということを訴えているわけではない、と思う。「妊娠・中絶」について、読者のみなさん考えてください、と言っているように思えた。
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ドラマで見たのをきっかけに、原作へ。 ドラマとは違う設定も多く、どちらかというと私はドラマの方が好みだったかな。 しかし、男性である著者が、ここまで「中絶」というテーマに迫り、著したということに心から敬意を表したい。 桐山冬子の願いは、この本の出版・ドラマ化で確実に大きな一歩を...
ドラマで見たのをきっかけに、原作へ。 ドラマとは違う設定も多く、どちらかというと私はドラマの方が好みだったかな。 しかし、男性である著者が、ここまで「中絶」というテーマに迫り、著したということに心から敬意を表したい。 桐山冬子の願いは、この本の出版・ドラマ化で確実に大きな一歩を踏み出したと思う。 ドラマを見ていない人は、読むことを薦める、というより、絶対読んで欲しい。
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中絶をめぐる女たちの話。 自分が親になることへの不安が原因の人もいれば 人生設計を基準に考える人もいて 中絶の理由は本当に人それぞれ。 胎児の命を尊重すべきなのはわかるけれど 自分の人生が変わることに躊躇してしまう 女性の葛藤が生々しく書かれている。 また中絶に関す...
中絶をめぐる女たちの話。 自分が親になることへの不安が原因の人もいれば 人生設計を基準に考える人もいて 中絶の理由は本当に人それぞれ。 胎児の命を尊重すべきなのはわかるけれど 自分の人生が変わることに躊躇してしまう 女性の葛藤が生々しく書かれている。 また中絶に関する法律や現場の実態の描写が まるで見てきたかのようにリアル。(だと思う) これを書いたのが男の人だって言うのがびっくり! 将来子供が欲しい人も欲しくない人も これは読んでおいた方がいい。
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天使の代理人と名乗る中絶を思いとどめる人達。 人違いで中絶されてしまった人。 同姓同名の人を捜し出し殺すつもりがその人の出産を助けていく。 中絶について考えさせられます。 胎児は物か人間か? 中絶医療の進め方中絶医のあり方など、知れます。
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レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/102896318.html
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