ひな菊の人生 の商品レビュー
お父さんがいなくて、…
お父さんがいなくて、お母さんを事故で亡くしたひな菊。近くに住む親友のダリア。幼い頃の友情~そしてダリアはブラジルに行ってしまう。。振り返ると、心の中に宝物になっている友達の気持ちってありますよね?忙しくなって、お互い別々に頑張っていても。時々思い出す~。。奈良美智さんの絵もとても...
お父さんがいなくて、お母さんを事故で亡くしたひな菊。近くに住む親友のダリア。幼い頃の友情~そしてダリアはブラジルに行ってしまう。。振り返ると、心の中に宝物になっている友達の気持ちってありますよね?忙しくなって、お互い別々に頑張っていても。時々思い出す~。。奈良美智さんの絵もとても可愛らしくて、絵本をみているみたいです。
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奈良美智さんの絵がと…
奈良美智さんの絵がとても作品とマッチしていて、素敵な本。
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イラスト本とセットに…
イラスト本とセットになってます。ページの構成の関係でかなり読みにくい・・・と思ったけど普通にいい話。ばなならしい作品だと思った
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こういう本に出会うと、ああ、本を読んできて良かった。そう思える。幸せなことだ。
最初から父はなく、幼い時に母も失った。心を支えてくれた親友ダリアは遠く旅立ち、思い出に支えられて今を生きる、ひな菊の話。こういう本に出会うと、ああ、本を読んできて良かった。そう思える。幸せなことだ。
zxc
・事故の場面での母の行動に母の愛情だけではないものを感じる。 神様がそうさせた…的な。 ・仕事も一日の流れも変わらない。 だから他で変化を作る。 とてもいい方法♡ ・自分はどんなキラキラした思い出でできているのかをつい考えてしまった。 ・後からじわじわと来るタイプの物語 ...
・事故の場面での母の行動に母の愛情だけではないものを感じる。 神様がそうさせた…的な。 ・仕事も一日の流れも変わらない。 だから他で変化を作る。 とてもいい方法♡ ・自分はどんなキラキラした思い出でできているのかをつい考えてしまった。 ・後からじわじわと来るタイプの物語 ・会っていなくても繋がっている。 この感覚わかる気がする。 ・甘えると全てが崩れる この感覚もわかる気がする。 ・ダリアとひな菊 名前がその人を想像させるところが面白い
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再読。年に数回、吉本ばななに戻ってきたくなる病を発症し、今回は『ひな菊の人生』に戻ってきました。フランス製のいちじくの香水は他の作品にも出てくるモチーフで、気になってるけど買ったりせず頭の中で良い匂いを反芻しています。ひな菊がお店の鉄板で作るソース焼きそばがすごく美味しそうで、小...
再読。年に数回、吉本ばななに戻ってきたくなる病を発症し、今回は『ひな菊の人生』に戻ってきました。フランス製のいちじくの香水は他の作品にも出てくるモチーフで、気になってるけど買ったりせず頭の中で良い匂いを反芻しています。ひな菊がお店の鉄板で作るソース焼きそばがすごく美味しそうで、小さい頃からの親友ダリアとの距離感が最高で、大人になってからの不便そうでありながらも良く考えて生きている感じがとても安心します。 ひな菊の生き方に倣って、淡々と、でもしっかりと生きていきたいと、読み終わるといつも思う。 奈良美智さんの挿画もとても素敵です。
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『ひな菊の人生』読了。 家族や友だちの生と死やひな菊がこれまでに生きてきた人生について。一瞬一瞬を切り取ったようなゆっくりな時間の流れを感じました。お好み焼きや夢の話が延々と繰り返すような感じだが、空間の話はよかったな…ばななさんの小説はここ数年いいなぁ〜と思って読んでいるけど、...
『ひな菊の人生』読了。 家族や友だちの生と死やひな菊がこれまでに生きてきた人生について。一瞬一瞬を切り取ったようなゆっくりな時間の流れを感じました。お好み焼きや夢の話が延々と繰り返すような感じだが、空間の話はよかったな…ばななさんの小説はここ数年いいなぁ〜と思って読んでいるけど、人が死んでこの世から去ったとしても、人と会うことで空間ができて、思い出となって、その思い出に生かされている…という解釈でいいか分からないけど。なんかすごくいいな〜って思った。会えるうちに会いたい人に会っておきたいなって思った。結構ね、場所とか空間って重要要素なのかもね。 去年の今頃、母校に訪問したんだけど、私が高校時代に過ごした廊下の長椅子や図書館の椅子がまだそこにあってちょっと嬉しかったんだよね。友だちがいなかった頃ひとりでこの廊下の長椅子に座って弁当食ったなとか勉強をサボって図書室の死角になるところにある椅子に寝たなとか。そこで出会った親友との思い出にたまに胸が熱くなる時がある。 2024.5.16(1回目)
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終始人の死に触れているのに、暗さはそんなになくて。 世の中には色んな人がいて、その人たちだけの関係性がある。だから、恋人とか、家族とか、友だちとか、そういう枠にとらわれない関係も、良いとか悪いとかないんだと思う。そんな風に感じさせてくれる作品だった。 何か大きなことが起きるわけ...
終始人の死に触れているのに、暗さはそんなになくて。 世の中には色んな人がいて、その人たちだけの関係性がある。だから、恋人とか、家族とか、友だちとか、そういう枠にとらわれない関係も、良いとか悪いとかないんだと思う。そんな風に感じさせてくれる作品だった。 何か大きなことが起きるわけではないから、ゆったり読めたけど、印象も薄い作品だったかも。
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吉本ばななさんの本は3冊目です。 ばななさんの世界というか、空気というかとにかく好きです! 奈良美智さんの絵ともすごく合っていて、哀しいけど優しい雰囲気で読書の秋にはピッタリだと思いました。
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終盤に高春が「人と人とが出会うことによって生まれる空間」について語っていて、主人公はわりかしさらっと流してしまうけど、これが物語の根幹だと思う。 ダリア、おじさん、おばさん、高春、そして母。誰しもが、関係の濃淡に関係なく生まれた"彼ら"との空間をパッキングし...
終盤に高春が「人と人とが出会うことによって生まれる空間」について語っていて、主人公はわりかしさらっと流してしまうけど、これが物語の根幹だと思う。 ダリア、おじさん、おばさん、高春、そして母。誰しもが、関係の濃淡に関係なく生まれた"彼ら"との空間をパッキングして当たり前の死を迎えていくのだ。たくさんの箱があちこちに散在しているイメージが浮かんだ。
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